2023年2月21日、メルセデス・ベンツは、ダウンジャケットで有名なアパレルブランド「モンクレール」とコラボして作成した新型「PROJECT MONDO G」を、ロンドン・ファッション・ウイークにて初公開しました。

　Gクラスをベースに、巨大なタイヤを装備しているようですが、どのようなクルマなのでしょうか。

　Gクラスは、機能性を優先したシンプルなデザインが特徴的な、メルセデス・ベンツの最高級クロスカントリーSUV。一方、モンクレールは、1952年にフランスで創業したアパレルブランドで、同社の高級ダウンジャケットなどは、日本でも親しまれています。

　今回、メルセデスとモンクレールがコラボレーションし、Gクラスに奇抜なカスタマイズを施した新型「PROJECT MONDO G」が誕生しました。

　同社は、このクルマを“アート作品”としています。

　新型PROJECT MONDO Gでは、Gクラスの先代モデルをベースに、モンクレールで代表的なダウンジャケット風のデザインをかけ合わせています。

　足元には、キルティングを施された“モコモコ”のシルバーに塗られた素材が用いられた巨大なタイヤを装備しており、まるで月面を走る探査車両のような印象になっています。

　さらに、ルーフを含めた後部の大部分にも同様にシルバーのモコモコが覆いかぶさるほか、トップには巨大なジッパーが施されています。

　ボディサイズは、全長4600mm×全高2800mm×全幅3400mm(車輪を含む)とかなり幅広で、重量2.5トンにもなるといいます。

　このクルマについて、メルセデス・ベンツ・グループAG デザイン最高責任者であるゴーデン・ワグネル氏は以下のようにコメントしています。

「私たちのデザイン哲学に基づき、PROJECT MONDO Gは、宇宙船のような光沢のある素材と使い込まれた古艶の風合い、Gクラスの強い幾何学模様とモンクレールのダウンジャケットの有機的なフォルムという、非常に対照的なフォルムと表面が融合しています。

　2つの強力なラグジュアリーブランドが、自動車とファッションの世界を一体化させることで、特別な新しい体験を提供します」