中国EVメーカー「BYD」が今キテる! 日本で“テスラみたいな存在”になる!? クルマの性能がグンと上がった訳

中国自動車メーカー「BYD」のEVが日本で発売されるなど注目を集めています。10年前と比べて格段にレベルアップした中国EVですが、なぜ性能を上げることができたのでしょうか。

中国製EVの実力は?

 最近、中国の自動車メーカー「BYD」に関する記事やニュースをよく目にするようになりました。
 
 直近では、2023年1月中旬に開催された東京オートサロン2023で独創的な雰囲気を醸し出すBYD展示ブースが来場者の注目を集めたほか、2月2日にBYD正規ディーラー1号店の「BYD AUTO 東名横浜店」がオープンするなど話題となっています。
 
 2025年には全国100か所まで販売網を広げる計画のBYDですが、そもそも中国EVの性能は日本や欧州、アメリカのEVと比べてどうなのでしょうか。

BYDの日本進出第1弾としてデビューした新型SUV「ATTO 3」
BYDの日本進出第1弾としてデビューした新型SUV「ATTO 3」

 筆者(桃田健史)は日本自動車輸入車組合(JAIA)主催の報道陣向け試乗会に参加し、BYD「ATTO 3」を筆頭に、メルセデス・ベンツ「EQS 450+」、アウディ「Q4 e-tron Sline」、フォルクスワーゲン「ID.4」、そしてテスラ「モデルY」といった合計5台のEVを乗り比べてみました。

 5台のなかではATTO 3がもっとも価格がリーズナブルでしたが、乗り味はとてもマイルドで扱いやすく、またクルマとしての完成度としてもほかの4台と比べて「特に劣っている」という印象はまったくなく、BYDが目指すブランドの世界観を感じることができました。

 同時に、「中国EVもついにこのレベルまで来たな」と、ATTO 3を走らせながら、これまでの中国車に関する取材体験を懐かしく思い出しました。

 今(2023年2月)から14年前の2009年1月、当時世界最大の自動車製造・販売国だったアメリカの北米国際自動車ショー(通称、デトロイトショー)にBYDはミニバンタイプのEV「e6」を出展し、世界の注目を浴びます。

 ボディサイズは全長4554mm×全幅1822mm×全高1630mm。電池容量は70kWhで、、これは当時の三菱「i-MiEV」の4倍以上、またその後に登場する日産初代「リーフ」の2倍以上の大容量を搭載し、満充電での航続距離は400km以上。報道陣の多くが初めて見るe6に興味津々でした。

 当時、テスラはまだ初期「ロードスター」のみを製造するごく小さなベンチャーにすぎず、「モデルS」の詳細な生産計画も立っていない状況。

 それが今では、世界的にEVシフトが急加速し、EV生産台数でテスラとBYDが世界1位、2位になっていることを、2009年当時は誰も予想していなかったでしょう。

【画像】これが中国EVの実力だ! BYD新型「ATTO 3」内外装がオシャすぎる!(22枚)

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2件のコメント

  1. BYDがテスラを販売台数で抜くのは時間の問題。日本でどれだけ健闘できるかが見もの。

  2. そういえば六価クロムがどうとか。「溶剤にボルトやナットのさびを防ぐ用途で使用」らしいですけどね。
    いきなりここに来て販売中止でリコールですかね。やはり中国にはコンプライアンスは国際的に何をやってはいけないのかという観点が欠如しているのかも知れませんね。
    既にバスやタクシーなどでBYDを導入しているところは休業補償を請求できるのか注目。

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