まさかの「ミニ アルファード」初公開! 全長3.5mの「軽自動車サイズ」をお披露目! リアは日産「デイズ」に見えるけど… 中国パクリ車事情とは
ミニアルファードことBOMAを展開する「未奥汽車」とは
未奥汽車は、「鴻日汽車」が新たに立ち上げた純電動ブランドです。
このブランドにおける最初のモデルが「BOMA」となり、これに続いて2023年下半期には「3ドア・4座」の小型EVをリリース予定としています。
また、2024年には「スケートボード型プラットフォーム」と新たな電動ユニットを採用する6座モデルだけでなく、2025年までに3つの新プラットフォームの投入、そして全部で6車種によって構成されるラインナップを用意するというビジョンを打ち出しています。
ちなみに、鴻日汽車はダイハツの軽自動車「キャスト」を完全にコピーした「U8」をリリースしたことで、悪い意味で以前より有名でした。

中国国内の消費者がコピー品を恥ずかしく感じ、市場からもコピー車が淘汰されつつあるこの時代において、「逆に潔い」とも言える「丸パクリ車」をリリースし、話題となったのです。
鴻日汽車の手掛ける車種は一見、ちゃんとしているように見えます。
ですが、中国でこれらは「老年代歩車(シニアカー)」として区分され、ナンバープレートが交付されないものの、公道を低速で走行することが可能な車両となります。
また、「老年」とついていますが、乗る人は高齢者に限りません。
有象無象の弱小メーカーが手がける「老年代歩車」たちのデザインは奇妙なものが多く、独特の「毒々しい」デザインや、有名車種をそのままシュリンクさせたようなものまで存在しており、まさに「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)な市場を形成しています。
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中国ではすでに多くの小型EVが存在し、その市場は熾烈な競争を見せる激戦区となっています。
大手メーカーが一定のクオリティを低価格で提供する状況が当たり前となっている中、消費者はBOMAのような選択肢を選ぶ理由を見出せないかもしれません。
また、このBOMAがパクリであるという点も大きなマイナスとなります。先述の通り、中国の消費者層の間では「パクリは恥ずかしい」という認識が形成されており、今更このような丸パクリ車が選ばれる可能性は少ないと言えます。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。















































