大雪で立ち往生! どんな備えが必要? “氷点下”の高速道路上で20時間“缶詰”でも耐えうる装備とは
緊急時に備えて「食料やトイレ」もあると安心
私が立ち往生したのは、高速道路ではPA内でした。国道の時はコンビニが近くにあったため食料やトイレの問題は運良く回避できましたが、ニュースでは自衛隊の支援や近所の住宅でトイレを借りたという情報を耳にしたことがあります。
山間部や街から離れた場所の場合は、それらの支援が受けられなかったり、支援が来るまで時間がかかったりするかと思います。その対策としてある程度の食料と水、それに携帯用トイレを常備しておくと安心です。
立ち往生を楽しむ
特に高速道路で雪による立ち往生に巻き込まれると、前にも後ろにも進むことができなくなったりします。
しかもそれが何時間で解消されるのか、先が見えない闘いが始まります。
仕事中であろうが急用があろうが、そのような時はどうしようもないので、状況を関係者や家族に伝え、後は安全に渋滞が解消されるのを待つしかありません。
できればその間も快適に、欲を言えば楽しく過ごしたいものです。
それには自分で何が必要かを日頃から考え、準備しておくと良いです。
新たに買わなくても、自宅に置いてあるものや、キャンプで使うものなど、いろいろと活用できるのもがあると思います。私はスマホに予めダウンロードしておいた映画などの動画コンテンツのおかげで退屈せずに過ごすことができました。
雪中立ち往生装備リスト
雪中立ち往生を想定して、必要な・あったら便利な装備をリスト化してみました。
●必要な装備
・なるべく満タンに近いガソリン
・防寒着
・毛布や寝袋
・食料と水
・スコップ(マフラーやクルマの周囲の除雪用)
●あると便利で安心な装備
・ポータブル電源
・電気毛布(消費電力の少ないもの)
・小型電気ストーブ(消費電力の少ないもの)
・使い捨てカイロ
・一酸化炭素チェッカー(車内の一酸化炭素濃度を測る)
・携帯用トイレ
・フラッシュライト(夜間作業や、周囲に存在を知らせる)
・長靴
・手袋
・着替え
・スノーブラシ(屋根や窓の雪を取り除く)
・牽引ロープ(スタック時に対処)
・ブースターケーブル(バッテリー上がりに対処)
・タイヤチェーン(チェーン規制時やスタッドレスでも走行できない場合)
・スノーヘルパー(スタック時の脱出用)
●快適に過ごすためのグッズ
・車用Wi-Fi
・スマートフォンやパソコン
・ダウンロードした動画コンテンツ
・本や雑誌
・保温ドリンクホルダー
・サンシェード
・車中泊マット(トラック布団)
これらの備えは大雪時に限らず通常の車中泊から、事故などによる長時間の通行止めや災害時に自宅から避難する際にも役立つと思います。クルマでよく長旅をする人は、備えておくと安心・便利です。
※ ※ ※
お出かけ前に天気予報などを確認し、まとまった降雪の予報が出ている時は、そもそも出かけないのが一番です。
それでも仕事や用事があり出かける場合は、必要な準備を整えておくと安心です。
もし、立ち往生中に体調が悪くなったり、ガソリンが無くなりそうな場合は無理をせずに救助を要請することも大切です。
Writer: オービスガイド 大須賀克巳
2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。
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