大雪で立ち往生! どんな備えが必要? “氷点下”の高速道路上で20時間“缶詰”でも耐えうる装備とは

冬に天気が荒れると、「大雪で高速道路に20時間立ち往生」などのニュースを耳にすることがあります。このような状況に何の備えもなく巻き込まれると、辛い時間を過ごすことになるだけでなく、生死に関わる事態になる可能性もあります。それでは実際に、何を備えたら良いのでしょうか。

雪で立ち往生! 何を備えておくと良い?

 冬に天気が荒れると、「大雪で高速道路に20時間立ち往生」などのニュースを耳にすることがあります。

 何の準備もなくそのような状況に巻き込まれると、とても辛い時間を過ごすことになるだけでなく、生死に関わる事態になる可能性もあります。

命の危機にも繋がりかねない大雪による立ち往生 (画像はイメージ)
命の危機にも繋がりかねない大雪による立ち往生 (画像はイメージ)

 筆者(オービスガイド 大須賀克巳)もクルマで全国を駆け回る仕事をしているので、大雪による立ち往生に何度か遭遇したこともあります。

 今回は、そんな経験から「大雪による立ち往生」に対し、何を備えておくべきか解説します。

クルマが立ち往生! どう対応したらいい!?

 雪道を走行していると、雪にはまり自身のクルマが立ち往生してしまうということも考えられるでしょう。
 
 ではクルマで立ち往生してしまった場合にはどのような対応をとれば良いのでしょうか。

一番大切なのは「寒さ対策」

 一番大切なのはやはり、寒さ対策です。

 ガソリンの残量が多ければ精神的にも余裕がもてますが、4分の1以下だったりするとドキドキしながらクルマの暖房を使うことになります。

 そのため雪が降りそうな地域を長距離移動する場合はこまめに給油します。また、防寒着や毛布などの常備も大切です。

 しかしガソリンが満タンだからといって安心ではありません。エンジンをかけて暖房を使えば車内は暖かくなりますが、マフラーが雪で塞がれ一酸化炭素中毒になる危険があります。

 そのためクルマの周囲を定期的に除雪するためのスコップが必要で、さらに長靴があれば靴をぬらすことなく雪かきができます。

 長靴は除雪時だけでなく、食料の買い出しやトイレに行く際にも活躍するので、クルマに積んでおくことをお勧めします。

 睡眠をとる場合はエンジンを切ることが推奨されているので、毛布や寝袋を使って寝ようとしますが、雪中でエンジンを止めて30分もすると車内の温度がどんどん低下していきます。

 0度前後やそれ以下になると、毛布1枚程度では寒くて眠れる状況ではありません。そのような場合は、ポータブル電源と電気毛布があればとりあえず眠ることができます。

 椅子を倒して眠る場合は、掛けるタイプの電気毛布を使うことになりますが、車内にフラットな場所を確保できるクルマであれば、敷くタイプの電気毛布も良いでしょう。掛けるタイプに比べ面積が小さく、レベルを中にした状態でポータブルバッテリー(12万mAh/444Wh)により18時間くらい利用できます。

 また、小型のセラミックファンヒーターを一緒に使うと顔なども寒くなくなりますが、ポータブルバッテリーは7時間くらいで空になってしまします。

 用意するポータブルバッテリーは、長期戦に備え、クルマのシガーソケットから充電できるタイプをお勧めします。

 また、長距離トラックドライバーが寝台で使うトラック布団を敷くと、床の冷たさを防ぐと同時に十分な弾力でぐっすりと眠れます。ちなみにEV(電気自動車)の場合も、クルマの暖房を使うより、車内のコンセントを利用して電気毛布などで暖をとる方がバッテリーの消費を抑えられるようです。

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