降雪時にワイパーどうする? 立てる人が多数派!? 逆に立てない人にはどんな事情がある?
降雪時にクルマのワイパーを立てておく光景が見られますが、どれくらいの人が立てているのでしょうか。アンケートを実施して調査してみました。
立てない人はどんな理由が?
冬になるとワイパーを立てて降雪に備えるクルマを見かけることがあります。
では、実際にワイパーを立てている人はどれくらいいるのでしょうか。アンケートを実施して調査してみました。
「降雪時に駐車するとき、クルマのワイパーはどうしますか?」という質問に対し、「立てる」が82.6%、「立てない」が17.4%と、今回のアンケートでは立てる人が8割を超えました。
立てると回答した人からは、「雪の重みで曲がらないように」「アームが曲がりそうだから」「雪の重みで折れてしまうと聞いたから」など、雪の重みで曲がったり折れることを避けるためといったコメントが寄せられています。
ほかにも、「ワイパーが凍るから」「ワイパーが窓に凍りつき、動作時に破損・故障することを防ぐため」「フロントガラスにワイパーが凍ってくっつくのを防ぐため」など、寒さでワイパーのゴムが凍結してガラスに張り付くことを回避するといった目的で立てておく人も多かったです。
その一方で、立てないという回答者は「立てられない車種だから」「自宅がカーポートのため必要ない」というコメントがありました。
最近は、「コンシールドワイパー」と呼ばれるワイパーが簡単に立てられない車種が増加。ワイパー格納時はボンネット内に隠れており、持ち上げようとするとワイパーアームの一部が干渉する場合や、全体が覆われているクルマも存在します。
コンシールドワイパーを装備するクルマは、「サービスポジション」や「ライズアップ機能」といった、ワイパーを立てられる位置へと動かせるモードを備えていることがあります。
トヨタ「クラウンクロスオーバー」や「シエンタ」などは、パワースイッチをオフにしたあと約45秒以内にワイパースイッチを約2秒以上上げた状態を保持することで、ワイパーがサービスポジションに移動し、戻す時はパワースイッチをオンにし、ワイパー操作をおこなえば格納可能。ひと手間かかりますがコンシールドワイパーでも立てておくことは可能です。
また、立てないとする北海道在住の回答者は「積雪で折れてしまう心配がある」といい、雪が多く積もるエリアでは逆に立てるとワイパーが破損する恐れもあるようです。
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以前は雪が降ったらワイパーを立てて駐車することが推奨されていましたが、昨今では必ずしも立てておく必要はないともいわれるなどいろいろな説があります。
降った雪が凍結するようなときは、ワイパーを立てないとガラスにくっついてしまい、無理に動かそうとしてワイパーにダメージを与えることがあるほか、雪の重みでワイパーの金属部分が曲がってしまうケースもあるため、ワイパーを立てて駐車するという対策が取られます。
一方で、回答者のコメントにもあったように、湿った大雪が降った場合はその力でワイパーフレームが曲がってしまうこともあり、最近は必ずしもワイパーを立てるのが正解ではないという意見もあるため、どちらが正解でどちらかが間違いというわけではなさそうです。
降雪時以外にもフロントウインドウが凍ってワイパーが張り付いてしまうことがありますが、その場合はぬるま湯を入れたビニール袋をフロントガラスに当てたり、解氷スプレーを使って解かすなどで対応できます。
立てない場合に気をつけること。
車を降りる時にワイパーのスイッチを切り忘れないようにね。