なぜ「黒いタクシー」多い? 大阪では「ほとんど」東京でも増加中? 黒ボディのメリットとは

カラフルな東京のタクシーも「黒」増殖中?

 大阪では黒いタクシーが主流のようですが、事業者によりさまざまカラーをまとう東京のタクシーでも、じつは近年ダーク系で落ち着いた色のタクシーが増えているようです。

 とくに多いのはトヨタの「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」で、濃紺のタクシーを見かけるのも日常的な風景になってきています。

シェアを拡大してきたトヨタ「ジャパンタクシー」
シェアを拡大してきたトヨタ「ジャパンタクシー」

 ジャパンタクシーは、トヨタが開発した次世代タクシーで2017年に発売。カラーバリエーションは3色を用意し、白、黒、藍色(濃紺)がありますが、都内で走る車両のほとんどが藍色です。

 ジャパンタクシーが増えた理由は、国土交通省が提唱する「ユニバーサルデザインタクシー」の認定を受けた車両の導入を推進するために、1台につき60万円の補助金が受けられる制度の存在が挙げられます。

 加えて、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を盛り上げるべく都独自の補助金を設定(一時は40万円)したことにより、通常より安価で新型タクシーを導入できることから続々と導入されているのです。

 補助金だけではなく、車椅子や高齢者でも容易に乗車できる室内設計や、ジャパンタクシーの藍色に「東京オリンピック2020」のロゴが入った車両を都が街の景観向上のために推奨したこと、さらに藍色で高級感も感じさせることがうまくマッチしたことも、ジャパンタクシーの普及が進んでいる理由でしょう。

 先出の東京都内のドライバーは以下のように話します。

「オリンピックの開催数年前から一気にジャパンタクシーが増えました。私の会社でも『四社カラー(従来車両)』はあと3台程度しかなく、すでにジャパンタクシーの新車を発注しているということなので、今後減っていくと思われます。

 また、タクシー仲間の会社でもほとんどがジャパンタクシーになりつつあるようで、実際に都内で見かけるタクシーも、これまで主流だった『クラウン』や『セドリック』は減りましたね」

※ ※ ※

 さまざまなボディカラーが存在していたタクシーですが、大阪では運用共通運用化の側面からすでに少なく、東京でもオリンピック大会開催をきっかけとして減少しつつあるようです。

 一方で、黒い塗装の上級車種や乗りやすいタクシーの採用は利用者からは好評であるようで、交通手段としてのタクシーが今後サービス向上のためにどのように変化していくのか期待が膨らみます。

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