日産が「フェアレディ」を蘇らせた!? 水色ボディのスポーティ仕様を大阪で初公開へ 京都校学生が制作
2023年2月10日から13日に開催される「大阪オートメッセ2023」にて、日産・自動車大学校の京都校カスタマイズ科は「フェアレディ(SR311型)」を復活させたようなカスタムカーをお披露目します。
これは…凄い! 現代に蘇った「フェアレディ」の正体
日産・自動車大学校の京都校カスタマイズ科は、大阪オートメッセ2023で「フェアレディX」と「フェアレディ(SR311型)」の2台をお披露目します。
そのなかで、かなりスポーティな仕様となったフェアレディ(SR311型)には、どのような特徴があるのでしょうか。
日産は全国に自動車専門学校を展開しており、栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校が存在。
なかでも、京都校のカスタマイズ科は東京オートサロン2023にて日産「ムラーノ」をベースに日産「フェアレディZ」のフロントフェイスを流用した「フェアレディX」を展示し、大きな話題となりました。
そして大阪オートメッセ2023に向けて「フェアレディ」と「マーチ」を融合させた「I’m March」を制作しました。
ダットサン・フェアレディは1960年に初代モデルが登場し、その翌1961年には2代目モデルとなり、なかでも途中追加された「フェアレディ2000(SR311型)」の直線を意識したデザインを参考にしたといいます。
そんなダットサン・フェアレディを意識したI’m Marchは「マーチカブリオレ(K11型)」をベースにしていますが、見た目はフェアレディの直線的な造形やリアランプも忠実に再現されています。
なお、燦然と輝くメッキ風バンパーはラッピングで貼られたものでシワが伸ばしづらく指にマメができるほど苦戦し、丸2日かけて完成させたといいます。
I’m Marchのコンセプトについて同校は次のように話しています。
「車両コンセプトは『Neo Fairlady』です。
Neoは英語で『復活』、ギリシア語で『新しい』という意味を持ちます。
K11マーチコンバーチブルを初代Fairlady SR311の名車に再現しました。Fairladyを現代風にアレンジした車両で、ターゲットカスタマーは20代の古着が好きな若者です。
現代のクルマは流線形の未来的なデザインが主流ですが『レトロな車を現代に走らせてもカッコいい』と製作がスタートしました。
ボディーカラーは、もう1台の京都校から出展する『Fairlady X』と並べて展示するため、2つの車両の美しい色合いがお互いを引き立たせるよう、学生が独自に調色した水色を採用しました」
また制作経緯について、担当する学生は次のように話していました。
ーー K11マーチをベースにした経緯を教えてください
こちらはフェアレディ(SR311型)がモデルです。SR311はボディサイズもコンパクト、尚且つオープンカーということでソフトトップのコンパクトカーを探したところマーチカブリオレ(K11型)が良いのではという意見に至りました。
ーー 製作するにあたって大変だった部分を教えてください
造形も勿論大変だったのですがそれ以上に電装系にかなり苦労しています。探しにくいところの配線の断線などです。
ーー 1番のアピールポイントを教えてください
こちらは外装もそうですがエンジンや室内にも注目して頂きたいです。CVTのコンバーチブル車両にK11マーチのMT車のエンジンを載せています。
室内にはRECARO様のproracerを用いスポーツカーチックに完成しました。
エクステリアでは、2023年発売のホイールをレイズ様よりデモカーとして展示するのでそちらにも注目して頂きたいです。
※ ※ ※
なお、大阪オートメッセ2023まで約1週間となった段階でフロントスポイラー周りにラインを入れる作業などに着手していたといい、この手間が「人の心を動かす」と信じて作業したといいます。
また車検取得に向けての苦労について担当者は「ウォッシャー液、サイドスリップ、ヘッドライト、この辺はOKです。あとは配線を隠したり、バッテリーを後ろに持って行ったり、後退灯のランプ配線をやったりと車検って本当に大変ですが、書類間に合わずギリギリの状態です」と語っています。
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