どんな意味がある!? 車の「ナンバー」図柄入りでも変わらない? 数字やひらがなに込められた難解な「ルール」とは
「識別」だけじゃない!? ナンバープレートに加わった新たな「役割」とは
ナンバープレートは、クルマが国内を走るようになった明治時代からありましたが、第二次世界大戦後に制定された「道路運送車両法」により、現在に通じるナンバーの登録制度が確立されたのは、1951年のことです。
当初は地名、分類番号などが一列に表示された形式で、東京のナンバーのみ地名表示がされていないものでした。
1955年には「ひらがな」が表示されるようになり、表示は1列から2列に変更されます。
1961年に一度表示が取りやめになった分類番号が復活し、今のナンバープレートと同じ表示内容となりました。
その後地名の表示や、分類番号の桁数などに細かな変更が加えられながら、2006年にご当地ナンバーが導入され、今に至っています。
ナンバープレートは1999年の分類番号3桁化に伴い、一連指定番号を自分で選択できる希望ナンバー制度が導入されました。
一連指定番号を自分の希望で選択できるようになりましたが、「7777」や「5555」などの人気が高いナンバーは抽選式となっています。
一方、ご当地ナンバーは、地域復興や観光振興という新たな観点から導入されました。
以前はナンバーの地名表示は、対象の自動車を管轄する事務所の所在地によって決められていましたが、現在では「伊豆」「倉敷」など、募集によって生まれたご当地ナンバーが存在しています。
さらに図柄入りのオリジナルデザインナンバープレートも全国で誕生し、そのバリエーションが大幅に拡がっているところです。
こうしたナンバープレートは、正式な自動車登録を受け、自賠責保険の加入や、適切な車庫の証明がされていないクルマには交付されないものです。
つまりナンバープレート本来の機能は、自分が乗っているクルマが、法令に基づいて、登録を行っているという証明をするためのものといえます。
さらに社会的な機能として、ひき逃げなどの犯罪行為を行った車両の特定や、国の許可なく事業を行う車両(白タクなど)の識別などがあります。
そして、ご当地ナンバーによるクルマへの愛着や、図柄を入れたナンバーで地域の魅力を発信するなどの新たな役割も加わるようになったのです。
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普段何気なく目にしているナンバープレートですが、表示内容によって車両の種類や用途などが判別できるようになっていて、表示されている文字や数字には全て意味があります。
また時代の変化により、希望ナンバー制度の導入やご当地ナンバーの登場など、人々が愛着を感じる対象としても存在するようになりました。
ナンバープレートに表示されている数字の意味が分かると、街を走るクルマに対する見方も今までと少し変わるかもしれません。
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