ガソリンにもある「夏物」「冬物」どう違う? 季節外れの燃料で走っても問題ない?
「季節外れのガソリン」は問題ない?
結論からいうと、夏用と冬用のガソリンの違いをドライバーが気にする必要は、基本的にはありません。ベーパーロック現象が発生したり、始動性が悪くなったりといった可能性はありますが、エンジンが動かなくなるといった大きな問題は発生しないでしょう。
普段からクルマに乗る人は、それぞれの季節に合ったガソリンに自然と入れ替わります。夏から乗っておらず、冬になってクルマを運転することになった場合や、その逆の場合でも、ある程度運転して給油すれば大きな問題はありません。
また、普段の地元で運転する分には問題ありませんが、次のような場合は途中で給油すると安心です。
・真冬の寒冷地で給油したガソリンで、真夏に温暖地へ行く
・真夏の温暖地で給油したガソリンで、真冬の寒冷地へ行く
ちなみにクルマの燃料として、ガソリンのほかに「軽油」も広く使われていますが、軽油の場合は注意が必要です。軽油には厳寒地仕様があり、厳寒地へ行く場合は必ず現地で給油しましょう。
というのも、軽油は低温に弱いため、気温が低くなると着火しにくく、氷点下の環境などでは固まってしまう恐れがあるからです。厳寒地に行く場合はガソリンと違い必ず現地で厳寒地向けの軽油を給油するようにしましょう。
※ ※ ※
ガソリンは、夏と冬で蒸気圧の数値が調整されています。夏は蒸発しにくく冬は蒸発しやすくすることで、エンジンがスムーズに動くようになっているのです。
普段からクルマを利用する人は、ガソリンの夏用・冬用を意識する必要はありません。ガソリンスタンドでは季節ごとにガソリンを入れ替えているため、普段の給油で入れ替わります。
しかし、夏に入れたガソリンで真冬の寒冷地に行く、冬に入れたガソリンで真夏の温暖地に行くなど、気温差が激しい地域に行く場合は途中でガソリンを給油しましょう。
また、ディーゼルエンジンで使用する軽油は低温に弱く、固まってしまいエンジンがかからなくなってしまう恐れもあるため、厳寒地へ行く場合は必ず現地で給油しましょう。
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