朝、凍ってても気づかずツルッと!? 特に要注意な「黒光り路面」とは ノーマルタイヤ走行で「反則金6000円」知ってた?
最近では気温の低い日が続き、冷え込みが強くなっています。そんな寒い日にとくに気をつけたいのが、路面凍結です。ではどんな路面に気をつけると良いのでしょうか。
寒い日は路面凍結に要注意!
この冬一番の強い寒気が流れ込んでいる影響で、全国的に冷え込みが強まり、都心でも氷点下となるなど、各地でこの時期もっとも寒い最低気温が観測されています。
そんな寒い日に、とくに気をつけたいのが路面の凍結です。ではどんな路面に気をつけると良いのでしょうか。
2023年1月24日から26日にかけて、強い冬型の気圧配置となると予報され、全国各地ではこの時期でもっとも強い冷え込みとなっています。
1月25日朝の気温をみると、東京都心でも朝7時までにマイナス2.9度が観測されているほど、厳しい寒さであることが分かります。
そんな寒い時期は、気温が低くなることで路面の凍結がしばしば起こります。
通常の凍結路面では、雪が踏み固められるなどにより、白くツルツルの氷となっていることが多く、歩いていたりクルマに乗っていても、路面を見れば凍結していることが確認できます。
このような凍結路面のことを「アイスバーン」といい、摩擦係数が著しく低くなることで容易にスリップを起こすため、運転には十分注意する必要があります。
なかでも、とくに注意が必要なのが「ブラックアイスバーン」と呼ばれる凍結路面です。
これは氷の膜が薄くなっているアイスバーンで、通常のアイスバーンとは違い白くなっておらず、雨などにより濡れてキラキラとしたアスファルトとほとんど変わらず「黒光り」していることが特徴です。夜間はとくにライトで照らされるとほぼ見分けはつかないとされています。
一見すると濡れているだけのように見えるため識別が難しく、そのまま走行してしまうとスリップのみならずスピンを誘発するほど滑ってしまいます。
凍結路面の発生条件について、札幌市を拠点とし積雪寒冷地での情報を発信するウインターライフ推進協議会では、公式ウェブサイトで解説。
ブラックアイスバーンの発生条件についても解説しており、仮に雪が降っていない地域でも、発生するといいます。
たとえば0度近い気温の昼頃に雪のない路面に雨がふることで、路面の表面に水がはり、夕方から夜にかけて急激に気温が冷え込むと路面の表面にはっていた水が凍結、ブラックアイスバーンが発生しやすくなると説明しています。
つまり、気温の低い日が続き、雨が降ったり路面が濡れている状態でとくに夜に気温が大きく下回った翌朝は、ブラックアイスバーンになりやすいといえます。
このほかJAFではブラックアイスバーンが発生しやすい状況として、日中に積もった雪が解けたとき、降雨後に冷え込みが強くなる夜間や明け方を挙げており、発生しやすい場所では、風通しの良い橋の上や陸橋、トンネル出入口が危険だとしています。
また運転時には濡れたアスファルトとほとんど見た目が変わらず、凍っていることに気づきにくいため、冬のドライブでは「滑る」ことを前提にした慎重な運転が必要だといい、「急」と付く動作(急ハンドル・急ブレーキ・急加速)は厳禁と、注意を呼びかけています。
目で見て分かりにくいブラックアイスバーンはドライバーはもちろん、歩行者もツルッと滑って転倒してしまう可能性もあるため、歩く際にも気をつけましょう。
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またクルマを運転する際、ノーマルタイヤを履いたまま走行することは道路交通法違反となります。
都道府県道路交通法施行細則または道路交通規制において、積雪または凍結した路面での冬用タイヤの装着等いわゆる防滑装置の義務が規定されています。(沖縄県を除く)
これに違反した場合、公安委員会遵守事項違反となり、普通車は6000円、大型車は7000円が科されます。
SNSでは、「まじで知らなかった」「雪国に住んでて当たり前に交換してたから知らなかった」の声も。
またノーマルタイヤによって交通事故を起こした場合には、5万円以下の罰金が科される可能性もあります。
さらに、交通事故の中でも死亡事故やケガのある事故を起こすと過失運転致死傷罪に問われ、もっと重い刑罰が下ることもあります。
最近では雪道をノーマルタイヤで走行していたことで立ち往生になるケースも発生しているため、冬の時期のクルマの運転は適したタイヤに履き替えた上での走行を心がけなくてはいけません。
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