トヨタが新「ランクル40×70」を初公開! 驚きしかない斬新カスタムがスゴイ! 2023年内にはナンバー取得目指す

ランクル40の保安基準を2014年基準に適合

――これからおこなう改造はいかがですか。

 実はこのクルマにはラジエータがついてないんです。

 なぜかというと、70のベアシャシに対して40はノーズがとても短く。それで一時的にラジエータを外した状態で展示をしました。

 70よりもノーズが165mm短い計算になるため、将来的には40のノーズをラジエータが入るスペースを確保してラジエータを納めることになります。

 当社には東海特装という特装関連の専門会社もあるので、安全性を第一に見栄え良く伸ばすことも可能なんです。

――ナンバーを取得するには保安基準への適合も必要ですね。

 そうですね。ベアシャシに採用しているランクル70は2014年の再販時のものですから、2014年時の保安基準に適合しています。

 ですが、ナンバーを取得するにはボディ部分の40も2014年の基準に合わせる必要があります。

 つまり、1978年製のランクル40の保安基準を2014年の基準に合わせるということですね。

 わかりやすい例を挙げるとフロントガラスも40は1978年当時の基準では合法だった強化ガラスがついていますが、これも合わせガラスへの変更が必要となります。

 シートベルトなども2014年基準に。また、電圧に関しても70は12Vですが40は24Vなのでそのあたりの修正も必要になってきます。

ランクル40×70の制作経緯や今後の展望を語ってくれたトヨタ車体 LC事業推進室主査の三浦正人氏
ランクル40×70の制作経緯や今後の展望を語ってくれたトヨタ車体 LC事業推進室主査の三浦正人氏

――ナンバー取得はいつ頃を目指していますか。

 年内を目標にしています。一気にやろうと思えばできないこともないのですが、改造やナンバー取得の過程も公式サイトなどで公開し、ランクルファンの皆さんにも40×70の進化の過程を見守って応援していただけると嬉しいですね。

※ ※ ※

 今回の東京オートサロンではトヨタ車体が全国展開を進める「ランクルBASE」についても情報が公開されました。

 展示ブース自体が「ランクルBASE」(ランクルベース)のゼロ号店という位置づけとなっており、2023年1月21日に愛知県刈谷市にプレオープンするランクルBASE1号店から全国に展開されていくとのこと。

 ランクルの情報発信基地としてユーザーの要望や困りごとを尋ねながら、具体的なメニューやサービスを提案。

 架装や用品販売も順次スタートするなどランクルに関する出会いと交流の場として機能する店舗を目指しているそうです。

 ランクルBASEの運営は長くランクルの特装車を生産し、車検や整備事業にも精通したグループ会社の東海特装車という会社になるとのことです。

 ランクルを知り尽くした会社だけにカスタムにおいても信頼度、安心感も万全となりそうです。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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