ランクルのライバル現る!? 存在感あるメッキグリル採用! 本格派オフローダー「TANK 500」に新仕様を追加、中国投入へ

中国市場に投入されている「タンク500」ですが、新たにPHEV仕様が設定されることが判明しました。

ランクルより存在感ある? タンク500とは

 トヨタ「ランドクルーザー」は日本のみならず、世界中において本格派オフローダーとして不動の人気を誇るモデルです。
 
 それは中国でも例外ではなく、2016年にランドクルーザー、2019年にランドクルーザープラドが中国での販売を終えた後も、新型モデルの中国登場が度々噂されているほどです。
 
 そのようななか、ランドクルーザーのライバルとなりうる中国メーカーの長城汽車が展開する本格派オフローダーが話題となっています。

なんじゃこりゃ? ランクルサイズの「タンク500」とは
なんじゃこりゃ? ランクルサイズの「タンク500」とは

 長城汽車は、魏徳義氏が1976年に設立した自動車工場をルーツとする民営の自動車メーカーです。

 1984年には年間400台程度の小規模ながらも、商用車の生産を開始。1989年には現在もトップを務める息子の魏建軍氏が社長に就任し、当時の流行りであった日産 セドリック(Y30型)やトヨタ クラウン(S130型)、トヨタ カローラ(E80型)をコピーした乗用車を続々とリリースしました。

 1990年代の中国は大小さまざまな規模の自動車メーカーが約120社ほど存在し、それらを「三大、三小、二微(3つの大きいメーカー、3つの小さいメーカー、2つの極小メーカー)」の8社までにまとめる政策を政府が主導、新規メーカーの参入も困難となりました。

 ですが、魏健軍はピックアップの製造に着目し、1996年に最初のピックアップモデル「ディア」をリリースします。

 当時のフォルクスワーゲン サンタナが20万元であったのに対し、長城汽車のピックアップは6万元という破格の値段で登場し、人気に火がつきました。

 長城汽車はその後もピックアップトラックやSUVなどのオフロード車種を中心に製造し続け、香港や上海の証券取引所に上場を果たします。

 2020年にはインドとタイにあった米・ゼネラルモーターズ(GM)の完成車工場を買収し、中国国外での自動車生産も本格的に進めています。

 現在、長城汽車は「ハヴァル」、「WEY」、「オーラ」、そして「タンク」の主要4ブランドで構成されています。

 ハヴァルはこのなかでも最古参で、主力ミドルサイズSUV「ハヴァル H6」は毎年の乗用車販売台数ランキングでトップ10の常連、2021年は37万438台で4位となりました。

 2017年以降は新ブランド誕生が相次いで実現し、その名を創業者から取った高級志向のWEYや、純電動コンパクトを取り揃えるオーラ、そして本格派オフロードのタンクがそれぞれ2017年、2018年、2021年にローンチされました。

 タンクは元々、WEYブランド下の小型オフローダー「タンク 300」を発端としており、2020年に発売されたのち、ほどなくして「タンク」ブランドとして独立し今に至ります。

 現在のラインナップはブロンコサイズの「300」と、ランドクルーザーサイズの「500」となっており、近い将来には間を埋める「400」や、より大型の「700」、そしてロールスロイス カリナン級の高級SUV「800」が登場予定となっています。

 そのなかでもタンク 500は中国向けに3リッターV6ターボ、そしてタイ向けに直4ターボハイブリッドを用意していますが、新たにプラグインハイブリッド(PHEV)モデルが追加されました。

 計3種類のパワートレインを用意しているとのことで、貴重な電動オフローダーとしての役割も担うことになります。

 PHEVモデルはハイブリッドモデルと同じ2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、トランスミッションは9速オートマチックを設定。

 電動モーターと合わせて合計出力402hp、最大トルク750Nmを誇るスペックとなり、0-100 km/h加速は6.9秒で、3トン超えのSUVとしては驚異的な加速性能も持ち合わせています。

 全長4886mm×全幅1934mm×全高1095mmのボディサイズは現行ランドクルーザーに匹敵するサイズで、とくにホイールベースに関しては同じ2850mmです。

 タンク 500もラダーフレームを採用しており、居住性はもちろん、悪路走破性に関しても安定した性能を持っていることに加え、ランドクルーザーには設定されていない電動モデルも用意されているので、少なくとも電動オフローダーを求める層には響く製品展開となっています。

 一方で、ランドクルーザーは世界中のどんな極限環境で過酷な使い方をしても「生きて帰ってこられる」ことを目指しているために現時点でのハイブリッド搭載を見送った経緯があり、こちらも合理的です。

 ハイブリッドパワートレインを構成するモーターやPCU、バッテリーなどの修理にはより踏み込んだ専門知識を必要とするため、そういった環境下での故障の際に容易な修理がおこなえないという事情を汲んだものとなっています。

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