なぜ「暴走族」への苦情が増えた? 10代や女性も増加傾向に! 複雑な背景と対策はいかに
暴走族の活動が増加傾向にある神奈川県警交通対策課暴走族対策室に聞いてみた!
神奈川県内の暴走族は平成29年から増加傾向にあるといいます。
どのような対策がおこなわれているのでしょうか。神奈川県警暴走族対策室にお話を伺いました。
―― 神奈川県警暴走族対策室ではどのような活動をおこなっていますか。
暴走族が絡む事件の捜査、共同危険行為などの取り締まりに対して情報の収集整備をおこなっています。
他機関との連携によっても捜査をおこない、必要な事務の処理にあたることを活動内容としています。
―― 神奈川県内の暴走族の傾向を教えてください。
依然として多くの暴走族が活動しており、その構成員の大半は18歳未満の少年です。
そのなかには中学生や高校生も多く含まれています。
また、暴走族に加入している少年などには、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺や窃盗、薬物乱用などの犯罪に手を染めてしまう者も多くいます。
―― 神奈川県内には現在どれくらいの暴走族グループが存在していますか。
県内の暴走族は令和4年11月末現在で11グループ、601名の構成員が確認されています。
―― 暴走族のグループ数や人員数はどのように数えているのでしょうか。
暴走行為などで検挙した際に情報を得ることが多いですね。
もちろん、ほかの警察などからの情報をまとめています。
特殊詐欺など別の事件で検挙した若者から情報を得ることもあります。
―― では、まったく活動が表に知らされていない暴走族というのも存在するのでしょうか。
はい。あまり数は多くないと思いますが、可能性はゼロではありません。
―― 暴走族のメンバーに加わる若者たちはどのような理由からでしょうか。
これまでに検挙・補導した少年に、暴走族に加入した動機や集団暴走した理由を聞いたところ、以下のような答えが多く返ってきています。
・家庭、学校、職場がおもしろくない
・先輩や友達に誘われた
・気の合う仲間が欲しかった
・改造したオートバイで暴走したかった
・大勢で暴走するのが楽しそうだった
・周りに迷惑をかけているのはわかっていたが、楽しかったので暴走した
―― 取り締まり状況を見ていると、バリケードで行く手を阻んだり、袋小路に追い詰めて一網打尽にしたりといった強硬手段ではなくなっているように感じます。これには何か理由がありますか?
一般車を巻き込むことがあってはいけませんし、また、暴走族の構成員にけがをさせるようなことがあってもいけません。
神奈川以外でも、強引なやり方はもう今はどこの警察もやっていないと思います。
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このような暴走族及び暴走行為は、若者の健全な育成に深刻な影響を及ぼしています。
社会から暴走族をなくすためには、家庭、学校、職場、地域が一体となって「暴走族をゆるさない環境づくり」に取り組むことが重要です。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
車が可愛そうw
旧車会のジジババ、全員が一度に右折するために交差点閉鎖とかしやがるからな。
やってることが暴走族のころと同じって。恥を知って欲しい。