すげぇ!トヨタの「高級SUV」は何が変わった? ラグジュアリー感ヤヴァイ「ハリアー」 25年目の進化が凄かった
トヨタの「元祖高級SUV」、「高級クロスオーバーSUVのパイオニア」として25年目を迎えた「ハリアー」の特設サイトが新たに公開されました。初代から現行の4代目までどのような進化を遂げたのでしょうか。
ハリアー誕生25年を祝う特設サイト公開へ
2022年12月25日、トヨタの元祖高級SUVといえる「ハリアー」が誕生から25年を迎えたことを記念して、特設サイトが公開されました。
現行モデルでも人気の高いハリアーだが、その魅力とはどのようなものなのでしょうか。
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元祖高級SUV、高級クロスオーバーSUVのパイオニアとして25年前に誕生した初代ハリアー。
1997年に登場した初代ハリアーは、タキシードに身を包んだライオン顔の紳士が登場するCMとともに鮮烈なデビューを果たしました。
「WILD but FORMAL」のキャッチコピーは、まさにこのクルマのコンセプトを表しており、北米ではレクサス「RX」としてデビュー。
直後から爆発的な人気を呼び、他メーカーからも多くの類似のコンセプトを持つクルマが生まれ、今も続くトレンドを四半世紀も先取りしたパイオニアといえる存在です。
初代ハリアーは、国内・北米ともにSUV人気が高まってきた1990年代半ばに高級サルーンの持つ優れた資質はそのままに、SUVの良好な視界、オフロードも走行できる機動性、ステーションワゴンの便利さを兼ね備えそれまで従来は存在しなかった「高級クロスオーバーSUV」というジャンルを切り開きました。
エクステリアデザインは、ウェッジした紡錘形が台の上に乗っているイメージとし、前傾させたホイールフレア、大きく傾斜したフロントピラーやキャビンフォワードが生み出す独自のシルエットなど、既存の無骨なSUVやセダン派生のステーションワゴンとは一線を画すデザインです。
インテリアは、奥行きがあるインストルメントパネルのボリュームを活かし、運転手と助手席をラウンディッシュに囲み込みながら前後の動きを強調したデザインを採用しています。
あえてセンタークラスターの流れをシフトレバーまでで切り、セダンやクーペでは得られない開放感を表現しました。
搭載される3リッターV型6気筒には世界初のアクティブコントロールエンジンマウントを採用。アイドリング時のエンジン振動を打ち消すようにマウントの特性を制御するもので、キャビンに伝わる振動を飛躍的に低減することで、高級サルーンの快適性を追求し、振動・騒音についても徹底的な対策が施されました。
2003年に登場したのが2代目ハリアーです。
デザインは初代のアイデンティティを継承しながら よりシャープで洗練された印象に。フロントフードのセンター断面が描くカーブは翼をイメージしています。
さらにショルダーラインをDピラーでキックアップさせた造形は、ジェット機の垂直尾翼のような力強さを表現しています。
インテリアは、ハリアーの名称にちなんだ造形となる鷹が翼を開いて舞い上がる姿をイメージしたデザインを採用。
初代ハリアーの特長だった縦方向の流れを継承しながら、左右一対のメタル調バーをあしらった処理をはじめ、いっそうクールな高級感を手に入れていました。
また欧州プレミアムブランドが続々と高級クロスオーバーSUV市場に参入してくるなか、欧州車にも負けないハンドリング性能の実現として、プラットフォームから新たに設計し、最上級グレードには電子制御エアサスペンションも採用。
車高を下げて操縦安定性を高めるLoモードでは、世界最高レベルのハンドリング性能を追求していました。
安全面では、ミリ波レーダーを用いて衝突不可避を判断して事故時の衝突被害軽減を図る世界初の「プリクラッシュセーフティシステム」を採用。さらに夜間の運転を支援するインテリジェントAFSも、この2代目ハリアーで採用された世界初の機能です。
また2005年にはハイブリッド車を設定。高出力かつ高効率な3.3リッターV型6気筒エンジンと高性能なフロントモーターによるハイブリッドシステムに加えて、後輪をモーターで駆動する「E-Fou」を搭載。これにより、V8エンジン搭載車にも匹敵するパフォーマンスを発揮しました。
その後、日本でもレクサス「RX」が販売されるようになったことで、一時は「生産終了するのでは」とも噂されたハリアーでしたが、高級クロスオーバーSUVのパイオニアに期待する熱い想いに応えるべく、引き続き開発が進められます。
そして2013年、ハリアーはRXとは独立した国内専用モデルとして10年振りとなるフルモデルチェンジを果たしました。
新たに国内専用モデルとして開発するにあたって、全長を15mm、全幅を10mm、ホイールベースを55mm短縮したダウンサイズによって駐車場等での取り回しやすさを向上させつつ、パッケージを見直すことで室内空間は2代目ハリアー以上のゆとりを確保しています。
エクステリアデザインは、ハリアーらしい水平基調の姿勢を継承しながら、フロントを立体的に長く見せ、逆にリヤは短く切り詰めたインバランスなプロポーションを採用。
意図的に前後の比率に強弱をもたせることで、あたかも後ろから見えない力で押し出されているかのような、前に進むダイナミックな動きを表現しています。
インテリアは、ステッチを施したソフトパッド表皮、工芸品の手塗りの質感を追求した木目調パネルなど、上質な手仕事による仕立ての良さをイメージさせました。
その一方で、静電式スイッチを採用した漆黒のセンタークラスター部は、タブレット端末のような機能性と先進性を表現。相反する要素を「二律双生」させた空間を生み出しています。
また2017年のマイナーチェンジでは、2リッター直噴ターボエンジンを追加。スポーティさを追求した走り、専用エクステリア・インテリアとともに、ハリアーの新たな魅力を切り開きました。
コックピットのパネルのハリボテ感は今回ので払拭されたかな?
ペリペリと薄いプラスチック製で見映えだけいいのは現行に乗ってる人にバレてしまいましたね