クルマの窓が「曇る!」のはなぜ!? 「拭く」よりも早い? 意外と知らない「空調」の使い方とは

クルマの空調「内気循環」と「外気導入」は結局どっちを選択すべき!?

 前出の通り、クルマの空調には内気循環と外気導入の切り替えをおこなう機能があります。

 クルマの窓ガラスの曇りを取る方法として、外気導入が効果的であると記しましたが、普段クルマで走行するうえでは、内気循環と外気導入のどちらがいいのでしょうか。

クルマの空調スイッチには「内気循環」に切替えるボタンが備わっています[画像はイメージです]
クルマの空調スイッチには「内気循環」に切替えるボタンが備わっています[画像はイメージです]

 まず内気循環に切替えたほうが良いケースとして、渋滞したトンネル内の走行時など、外の汚い空気を入れたくないときや、エアコンの冷暖房を早く効かせたいときなどが挙げられます。

 外との空気の流れを遮断することで、車内で空気を循環させることが可能になり、車内空調の維持がおこなえるからです。

 続いて外気導入のメリットですが、外の空気を取り入れることで、換気をおこなうことが出来ます。

 車内の換気は意外と重要で、とくに長時間クルマの走行を続ける場合は、定期的に換気をしないことで、思わぬアクシデントに繋がる場合もあります。

 JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)が2019年に実施したテストによると、外気導入に比べ、内気循環は車内の二酸化炭素の濃度が高くなり、乗員に疲労の増加や、眠気などを引き起こす可能性が高まるとの結果を報告しています。

 これはクルマに乗る人数が増えるほど起こりやすいため、大人数を乗せて長時間を走行する場合は、より注意が必要となります。

 もちろん換気だけではなく、ロングドライブの時には適度な休憩をとる必要があるのはいうまでもありません。

 いずれにしてもクルマに乗るときは、基本的に外気導入の設定で走行したほうが良く、冷暖房が効いてくるまでの間や、トンネル内に入ったときなどに内気循環に切り替えるなどして、自身で適切に対応するようにしましょう。

※ ※ ※

 クルマの空調管理次第で、窓の曇りのみならず、車内の環境にも影響を及ぼすことがあります。

 冬のロングドライブを控えている場合は、事前に窓の清掃をおこなうとともに、車両の取扱説明書などを再確認し、空調装置の有効な使い方を再確認する必要があるでしょう。

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