新たな「高性能セダン」日本導入か 中国「03+ Cyan」を鈴鹿で目撃!? 勢力伸ばすLynk&Coとは
日本で目撃された高性能セダン「03+ Cyan」とは
今回、鈴鹿サーキットでテストしている様子が目撃された03は、「03+」をベースとした「03+ Cyan」となります。
このモデルはシアン・レーシングから参戦している03 TCRのエッセンスを市販モデルに落とし込んだ特別仕様車です。
曙ブレーキ製4ポットキャリパーや、減衰力を10段階で調整可能なビルシュタイン製ダンパー、ミシュラン製パイロットスポーツ4S(245/35ZR19)を標準装備。
また、03+ Cyanの上級グレードでは3段階の迎角調整機能付き大型カーボンスポイラーを装備し、オプションで助手席12wayパワーシートと助手席シートヒーターが選択可能(4000元)です。
車体色にはシアン・レーシング伝統の「シアン・レーシング・ブルー」を採用、毎日のドライブがWTCRのレースのような気分になることでしょう。
03+ Cyanの価格は23万6800元(邦貨換算:約459万7800円)、トップグレードが2万元高い25万6800元(約498万6100円)となります。
03+のベースモデルが19万8800元(約386万1000円)なので約100万円以上の差がありますが、内容を考えると割安でしょう。

また、リンク・アンド・コーは03+よりもホットな特別モデル「03++」の投入を予定しているという情報もあります。
エンジンは出力345hpまでチューニングされると噂されており、価格は依然として不明なものの、大きな話題となっています。
そしてこのたび目撃された03+は、中国のナンバープレートを付けた左ハンドル車でしたが、2023年にはオーストラリア市場向けに右ハンドル車が導入される予定です。
BYDが日本市場で販売する新型EV3車種もオーストラリア向けと同じ右ハンドル車です。
03+が日本で正規輸入販売されるという噂も2023年は噂ではなくなる可能性が高まっています。
日本市場への参入が期待されるリンク・アンド・コーですが、即戦力となりうる電動車だけでなく、今では貴重なハイパフォーマンスセダンも投入すれば、日本市場の大きなゲームチェンジャーとなりえるかもしれません。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。




















































