“いい眺め”だけじゃない!? 首都高の「絶景路線」3選 走って見える夜景や世界初の橋とは

臨海部から密集市街地まで様々な場所を駆け抜ける首都高速から、走って眺めて楽しい「絶景路線」を3本紹介します。

よそ見は厳禁だけど楽しい眺め

 首都高速道路(首都高)は、東京を中心に神奈川や埼玉・千葉まで路線を延ばしており、その総延長は300km以上に及びます。

 道路は都心の繁華街から郊外の住宅街、埋め立て地の工業地帯までさまざまな所を通り、そこから見える景色もめまぐるしく変わります。

 そこで今回は、そんな首都高で走って眺めて楽しい「絶景路線」を3本紹介します。

首都高速湾岸線の鶴見つばさ橋((C) Google)
首都高速湾岸線の鶴見つばさ橋((C) Google)

●首都高「絶景」路線その1「湾岸線」

 湾岸線は、千葉県市川市から東京都内を通り、神奈川県横浜市金沢区に至る延長62kmの路線です。基本的に東京湾の埋め立て地をずっと走ります。

 片側2車線・制限60km/hの路線が多い首都高の路線のなかで、湾岸線はほぼ全区間が片側3車線、制限速度は80km/h。直線区間も長く、見通しの良い開放的な景色が続きます。

 道沿いには、東京ディズニーリゾートや葛西臨海公園、お台場、羽田空港、川崎の工場群など、目印となるユニークな建物やスポットが現れます。

 道路自体も、湾岸線の最初の開通区間である東京港トンネル(全長1325m)や、沈埋工法で造られた多摩川トンネル(2170m)、斜張橋の規模としては中央径間長で国内3位の鶴見つばさ橋(長さ1020mは一面吊りの斜張橋として世界一)、同じく8位の横浜ベイブリッジ(860m)など、特徴的なポイントを通ります。昼夜問わずドライブコースとして人気です。

●首都高「絶景」路線その2「11号台場線」

 11号台場線は、レインボーブリッジで東京港を渡り1号羽田線と湾岸線を結んでいます。

 見どころは言うまでもなくこのレインボーブリッジです。正式には「東京港連絡橋」といい、長さ798mの吊り橋で、上層は高速道路、下層は一般道とゆりかもめ(新交通システム)の2層構造となっています。

 上層の高速道路からは、東京都心のビル街や東京タワー、お台場の街並み、東京港が一望できるほか、通常は上陸が禁止されている無人島の第六台場もよく見えます。

 夜は橋のライトアップと高い橋上から望むこれらの景色に見とれそうになりますが、運転手は、よそ見は禁物です。

 ちなみに上り線はレインボーブリッジのたもとに芝浦PAがありますが、ここからは夜景はほとんど見えません。

●首都高「絶景」路線その3「中央環状線」

 中央環状線は、大井JCTからぐるりと東京を回り葛西JCTに至る約47kmの路線です。起終点は湾岸線、途中は3号渋谷線、4号新宿線、5号池袋線、川口線、6号三郷線・向島線、7号小松川線と連絡します。

 東側は、目黒川や山手通りの下に掘られた山手トンネルを北上します。長さは18.2kmにおよび、これは道路トンネルとしては国内最長、世界でも2位の長さを誇ります。

 建設は、東京湾アクアラインや後述の飛鳥山トンネルの建設で得た技術を投入。さらに、山手トンネルで得られた技術は現在、外環道の東名~関越間のトンネル建設に生かされています。

 北側や西側は、長大トンネルから一転して高架橋が続きます。ただし途中、飛鳥山公園などを通過する区間だけは、飛鳥山トンネルとなっています。

 このトンネルは、下って上って下って上るといったように起伏があるのが特徴。これはJR線や地下鉄線を器用に避けて通るために、ジェットコースターのような構造になったといいます。

 西側区間は、ほとんどが荒川の堤防の上を南下します。遮音壁も低めであり市街地を眼下に眺めながらの開放的な景色が続きます。

 途中には、世界初のダブルデッキ式ニールセンローゼ橋である五色桜大橋(長さ142m)や、世界初の曲線斜張橋であるかつしかハープ橋(455m)などもあり、先の山手トンネルとともに技術を駆使して建設された道路ともいえます。

※ ※ ※

 東京の多様な沿線風景や、技術の粋を集めたユニークな道路構造が次々と表れるのが首都高です。

 目的地までの移動手段として使わることの多い道路ですが、たまには趣向を変えて、移動目的としてあえてその道路を通ってみるのも良いかもしれません。

 ただし注意散漫やわき見運転にならないよう、くれぐれもご注意を。

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