今年の冬も「大雪に注意!」 備えておくべき準備&装備は何が必要? 雪道運転で気をつけるべきコトとは

意外!? あると便利なアイテムは? 車内に常備したいアレコレとは

 雪道に行く場合、必ずしも使うとは限りませんが、こんなものを持って行くと便利だというモノを挙げていきます。

 まず必需品が手袋や長靴です。

 軍手では低温下で濡れた場合に悲惨なことになるので、スキー・スノーボード用の使い古しのグローブや、農業用の冬用ビニール手袋など防水性と保温性のあるものを用意しましょう。

 雨具の上下もあると、チェーン装着やスタック脱出時に雪道の上に寝転がっての作業が出来るため重宝します。

 さらにスノースコップも何かと使う機会が多いアイテムで、樹脂製もしくは金属製なら使い途が広くなり愛車の前に降り積もった雪やスタック時に車両下の雪を取り除くのに使えるほか、金属製であれば路面で固まった氷の破砕も容易です。

屋外に駐車していると何十cmも雪が積もることがある
屋外に駐車していると何十cmも雪が積もることがある

 さて大雪で怖いのが、高速道路上での立ち往生です。

 2020年12月に関越自動車道で起きた2100台の立ち往生は、まだ記憶に新しいところですが、政府は2022年にこれを教訓に対策を強化しましたが、やはり自営手段を持つことが重要です。

 まず考えたいのが、防寒対策。

 クルマには暖房がありますが、長期間車内にいることを余儀なくされた場合、燃料切れやバッテリー切れがあり得ます。また稼働していても、電気自動車の暖房は必ずしも十分ではない場合もあります。

 降雪地帯に行く場合は、防寒着を着ていくと思いますが、以外と下半身は薄着であることも。

 とくに冷えは下半身からくることが多いので、厚手のブランケットやダウンパンツ、シェラフなどを乗車する人数分用意しておくといいでしょう。

 ちなみに筆者は、高速道路だけでなく山間部の一般道で立ち往生したときのことも考えて、携行タンクに入れた予備の燃料、窓を閉じて断熱するシェード、そして人数分の3食ほどのインスタント食料、飲料水、ケトル、キャンプ用バーナー、携帯トイレも持っていくようにしています。

 とくに食料は、配給までの時間が読めないことが多いようですので、体力維持のためにも絶対に必要です。コンビニに立ち寄った際に、カップラーメンやビスケットなどを買っておくといいでしょう。

 加えて、ポータブル電源やモバイルバッテリー、LEDライト、オイルライター、レジャーシート、そして持病の予備薬などを積んでおくと、さらに安心です。

 基本的には使わないケースがほとんどですが、いざというときには大いに役立ってくれるはず。昨今は四季を通じて異常気象が観測されていますが、冬季は命に関わる場合も。降雪地帯には、いつも以上に備えをして出かけましょう。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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