トヨタ「大胆顔」の新型SUV「C-HRコンセプト」はまさか「このまま出る!?」 斬新「ショーカー」を市販化しちゃった「前例」とは

2022年12月5日、トヨタは欧州で次期型「C-HR」を示唆する「C-HRプロローグ」を発表。大胆なデザインコンセプトですが、ほぼこのままの姿で出てくる可能性もあります。初代C-HRでも、同様の事例があるからです。

初代「C-HR」もコンセプトカーのデザインを取り入れ誕生していた

 トヨタの欧州部門は2022年12月5日、コンセプトカー「C-HRプロローグ」を初公開しました。
 
 2代目となる新型「C-HR」の姿を示唆するモデルだといいますが、2015年12月登場の現行型(初代)C-HRも、大胆なコンセプトカーのデザインをほぼ踏襲したまま市販化した過去があり、新型も同様のプロセスを踏む可能性が高そうです。

上は2015年12月発売の初代(現行型)「C-HR」(市販モデル)/下は2015年9月のドイツ・フランクフルトモーターショー「C-HRコンセプト」(コンセプトカー)
上は2015年12月発売の初代(現行型)「C-HR」(市販モデル)/下は2015年9月のドイツ・フランクフルトモーターショー「C-HRコンセプト」(コンセプトカー)

 現行C-HRは、新開発のTNGA GA-Cプラットフォームを用いて、欧州を中心に世界の道で熟成を図ることで走りの性能を高めたモデルです。

 日本仕様では、1.2リッターガソリンターボエンジン車と1.8リッターハイブリッド車が設定されています。

 C-HRは、そのデザインも極めて独創的でした。

 ワイドに張り出した前後タイヤまわりの大胆なフェンダー形状と、コンパクトに見えるキャビンの組み合わせによるスポーティなクーペ風スタイルで、他に類を見ないほどの強い個性を主張しています。

 そんな大胆すぎるデザインにはルーツがありました。

 まず2014年10月のフランス・パリモーターショーに出展したあとデザインをブラッシュアップし、翌2015年9月のドイツ・フランクフルトモーターショーにて再登場した「C-HRコンセプト」のデザインを原型としています。

 パリショーモデルでは3ドアだったのに対し、フランクフルトショーに出展したコンセプトモデルは5ドア化されたことでより現実味を帯び、市販化に際してもほぼそのイメージを踏襲していたのです。

 トヨタは、新型コンセプトカーのC-HRプロローグも、そうした初代C-HRのDNAを忠実に受け継ぎ、新型(2代目)C-HRのデモンストレーションモデルだと説明しています。

 初公開されたC-HRプロローグのフォルムは未来的でインパクトがありますが、一方で初代C-HRの大胆なイメージも巧妙に受け継いでいます。

※ ※ ※

 新型C-HRの市販モデルは、初代同様にハイブリッド車に加え、PHEV(プラグインハイブリッド)車も設定されるとしています。

 ただし2022年12月5日時点で、市販版の発表や発売時期については明らかにされていません。

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