スバルが「3眼アイサイト」を新型「クロストレック」に国内初搭載! 史上最高の安全性ってどんなもの?

広い視野を備える最新アイサイトで事故減少

 広角単眼カメラによる広い視野は、自転車との衝突事故を防ぐうえでも有効です。

 細い枝道から広い通りに出るときなど、速いスピードで近付いてくる自転車は、4輪車に比べるとサイズが小さいこともあって見落としやすいもの。このときにも、広角単眼カメラを加えた新しいアイサイトであれば、検知しやすいのです。

ふたつのステレオカメラ+広角単眼カメラで構成される新型クロストレックのアイサイト
ふたつのステレオカメラ+広角単眼カメラで構成される新型クロストレックのアイサイト

 交差点で歩行者や自転車を見落とす大きな原因になっているのは、フロントウインドウのマド枠に相当するピラー(柱)です。

 万が一の衝突事故の際、ピラーは前面で受けた衝撃をボディ全体に伝えて衝撃吸収力を高め、なおかつ乗員の生存空間を確保するうえでも大切な役目を果たしています。そのためにフロントピラーは強固につくり込む必要があり、設計が新しいクルマは以前の古い車種に比べてピラーが太くなっているのです。

 安全性の向上を考えると仕方のないことですが、斜め前方の死角が拡大しやすくなったことも確かです。そして広角単眼カメラを備えた新しいアイサイトはこの欠点を補うこともできます。

 さらに、自車が右折するときに直進してくる4輪車との衝突を避ける性能も向上させました。このように、交差点におけるさまざまな事故形態において、単眼カメラを備えた3眼方式のアイサイトは優れた事故防止能力を発揮します。

 アイサイトにとってカメラを使うセンサーは、人間の視覚に相当します。従って「アイサイトの目が良くなった」と考えられるでしょう。運転に油断は禁物ですが、そのように「目の良くなった」アイサイトが車両の周囲を見てくれていることは、ドライバーと乗員の大きな安心感に繋がります。

 そして昨今の進化したアイサイトには、レヴォーグやWRXなども含めて、「緊急時プリクラッシュステアリング」も採用されています。

 衝突被害軽減ブレーキだけでは衝突回避が困難な場合、操舵制御も併用することで回避操作を支援。車線を逸脱したときにも操舵制御がおこなわれ、穏やかにこれを回避します。

 さらにアイサイトには、ステアリングやペダル操作を支援するクルーズコントロールなどの機能も備わり、ドライバーの疲労を抑えて安全性を向上させます。進化したアイサイトは、運転のさまざまな場面で、ドライバーと乗員を守ってくれるのです。

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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