トイレの後処理どうする? キャンピングカーに設置されるトイレは実際に使う人どれくらい? 意外な問題点とは
キャンピングカーのトイレ問題…処理はどうするのか?
問題なのは使用後の後始末です。
ポータブルトイレとカセット式トイレは、汚物タンクのみを取り外せるので、家庭で処理することが可能です。
一方、マリン式トイレは、キャンピングカー専用宿泊施設の「RVパーク」やオートキャンプ場などのダンプステーション、ウォーターフックアップと呼ばれる処理施設に行き、ホースを繋いで排出しなければなりません。
こうした処理施設は国内では希有で、この方式はあまり日本では定着していません。
さらにいえば、キャンピングカー自体でトイレの使用があまりされていないという実情があります。
オートキャンプ場で出会った都内在住のキャブコンユーザーは次のように話します。
「ウチのクルマにはトイレスペースがあるのですが、実際には使っていませんね。
まずトイレを使うと帰宅してからの清掃が大変です。
トイレ空間ももちろんのこと、ポータブルトイレも消毒をしなければなりません。
またポータブルトイレは家族4人で使うと、結構すぐにタンクがいっぱいになってしまうんですが、汚物を処理できる場所がありません。
道の駅などの公衆トイレに捨てることはつまりなどに繋がるため、マナー違反として社会的な問題になっています。
できたとしても、汚物を処理するのはイヤですよね」
キャンピングカー販売店に聞いてみると、「小さな子どもやシルバーエイジを除いて、ほとんどの人が公衆トイレやキャンプ場のトイレを使っている」といいます。
そのため、最近のキャンピングカーはトイレルームではなく「マルチスペース」という名前の空間が設置されていることがほとんどです。
マルチスペースには、ポータブルトイレを置くこともできますが、基本的に収納として活用されることがほとんどだといいます。
日本では使わない人が多いキャンピングカーのトイレですが、海外モデルやキャンピングトレーラーのそれを見ると「豪華!」という印象を受けます。
豪華なダイネットやキッチンもいいのですが、やはり夜中や雨の日に愛車の中で用を済ませられることもまた、快適性の一環。
高齢化も進むことですし、処理施設の拡充を期待したいところです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
あれもこれもと付けると維持費というか、清掃や整備費用がかかりますね。車は寝るだけ。着替えと簡易的な煮炊きの道具だけですね。先日、100均に行ったら使い捨ての簡易トイレありました。主に防災用ですが、狭い車内で排便すると匂いがね。
実質、北海道は別として日本全国津々浦々にコンビニもありますし、トイレは必須ではないと思いますが。
ちなみに秋田の内陸の山間部はトイレもコンビニも何もないエリアがありますのでご注意を。秋田県って立派な道路をガンガン作ってる割に、ゆとりの駐車帯(トイレ完備)は少ないんですよね。もしもしピットは青森・岩手より圧倒的に多いんですけど。県によって道路沿いの公共インフラに特徴というか違いが出てますよ。宮城や山形あたりはさほど苦労しませんが、新潟の海沿いはトイレの間隔の距離が長くコンビニも無い区間があるので女性は大変かも。