「交通安全協会」名前はよく聞くけど…実際何してる? 窓口で勧められる「入会」は断ってもいい?
運転免許の更新時に入会を勧められることがある「交通安全協会」ですが、実際にはどういった活動をしているのでしょうか。
「交通安全協会」はどんな活動をしてる?
自動車ユーザーのなかには、運転免許を新しく取得したときや免許更新のときに、「交通安全協会」への入会をすすめられた経験のある人は少なくないでしょう。
各警察署や運転免許センターなどで見かけることがある交通安全協会ですが、一体どのような活動をしているのでしょうか。
交通安全協会には、全国組織である全日本交通安全協会と、各都道府県の交通安全協会があります。
全日本交通安全協会は、各都道府県交通安全協会の中心的存在であり、交通安全の普及活動をはじめ、安全教育のための教本やDVD制作、交通安全に関する調査や研究など幅広い業務をおこなっています。
一方で各都道府県の交通安全協会では、交通安全に関するイベント活動や全日本交通安全協会の教育機材を活用して、児童や学生に対する安全教育などを実施しています。
学校での交通安全教室や運転免許更新の際などに接する機会がある分、各都道府県の交通安全協会の方が住民にとってより身近といえるかもしれません。
さらに各都道府県の交通安全協会では、子どもに対する安全教育だけではなく高齢者向けの交通安全教室やバイクの運転講習などを開催しているほか、全国交通安全運動での街頭キャンペーンにも加わって活動しています。
また、交差点で交通安全を呼びかけるのぼり旗を持って立っている人も実は交通安全協会の人だったりするのです。
このほか、交通安全協会がおこなっている活動には、意外と知られていないものもいくつかあります。
たとえば、都道府県によっては無料で交通事故に関する相談に応じてもらうことができます。
これまでにあった事例では、保険に加入していない自転車で加害者になってしまった場合の対応や、未成年者が交通事故を起こした場合の親の責任に関することなど、さまざまな相談が寄せられています。
また、活動の一環としてチャイルドシートの貸し出しをおこなっているところもあり、普段は子どもをクルマに乗せないという人が子どもと出かけることになったとしても、交通安全協会からチャイルドシートを借りられる可能性があります。
そのほかにも交通安全協会では、いろいろな種類の夜光反射材や、クルマに貼り付ける初心者マーク、高齢者マークなどのマグネットを販売しているほか、都道府県によっては飲酒運転防止用品としてアルコールチェッカーを販売しているところもあります。
このように交通安全協会ではさまざまな活動をおこなっています。
一方で自動車ユーザーは、「運転免許更新のときに交通安全協会に入会して会費を支払うべきなのか?」また「入会するとメリットはあるのか」などと疑問を持ったことがある人もいるでしょう。
交通安全協会の会費は、都道府県によって異なるものの、1年につき400円から600円程度となっています。
入会しなければいけないと思っている人もいますが、交通安全協会への入会は任意であり強制されるものではありません。入会しなかったとしても、特に大きなデメリットはないといえるでしょう。
もし入会した場合には免許の有効期間に応じてその場で会費を支払います。
支払った会費は、交通安全ポスターやチラシの作成、交通安全教室の開催費用、交通安全のボランティア団体への支援などに使われます。
入会するとお金はかかるものの、交通安全協会に協賛しているお店での割引、チャイルドシートの無料貸出し、交通事故にあった際の見舞金の支給などの特典が受けられることもあります。
特典の有無や内容は都道府県によって異なるため、気になる人は調べてみても良いかもしれません。
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交通安全協会では、交通安全活動をはじめ事故相談や交通安全グッズの販売など、さまざまな業務をおこなっています。
交通安全協会への入会はあくまで任意ですが、支払う会費と受けられるメリットなどを比較検討して入会するかどうかを決めても良いかもしれません。
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