スバルに新登場したコンパクトSUV「レックス」 実はかつて「軽」のネーミングだった!?
いまでは当たり前の「CVT」を1987年に初採用
そして1986年10月にはついに3代目となるレックスが登場しました。
時代の流れに合わせ、スタイルはライバルのダイハツ「ミラ」やアルトに似た、スクエアかつ背の高いスタイルとなりましたが、ホイールベースは一気に40mmも拡大され、ホンダ「トゥデイ」に次ぐロングホイールベースとなり、ライバルを凌ぐ室内空間を実現しています。
エンジンは引き続き先代と同じくEK23型が採用されましたが、一部グレードには3バルブのヘッドを備えた高出力仕様も設定。また2ペダルモデルはオートクラッチから一般的なトルクコンバーターを使用したオートマチックに改められました。
![1989年にマイナーチェンジした3代目 スバル「レックス」の660cc 4気筒スーパーチャージャーモデルは、軽自動車の自主規制枠いっぱいの最高出力64psをマーク![写真は「レックス660VX オープントップ」(1990年)]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2022/11/20221125_subaru_rex_3rd_rex_660VX_OpenTop_001.jpg?v=1669376364)
87年6月には、今では当たり前のように採用されているCVTをいち早く実用化した「ECVT」搭載モデルを設定すると、翌年3月にはターボではなく、スーパーチャージャーを搭載したグレードを追加。
インタークーラー付モデルでは55PSという高出力を誇っています。
また88年5月には当時の軽自動車としては異例の電動キャンバストップを備えたモデルを追加。その後ミラやマツダ(オートザム)「キャロル」もキャンバストップモデルが設定されましたが、そんなトレンドの先陣を切ったのでした。
続く89年6月のマイナーチェンジでは、なんとエンジンを2気筒から一気に4気筒へと近代化。さらに90年4月にはさらに改められた軽自動車規格に合わせてエンジンを660ccのEN07型へ一新しています。
スーパーチャージャーモデルは、軽の自主規制値いっぱいの64PSを発生するまでになったのです。
その後、1992年3月に後継車種である「ヴィヴィオ」が登場すると、レックスは3世代20年の歴史に一旦幕を閉じることとなりました。
余談ですが、スバルオリジナルの軽乗用車(バン派生の「サンバー」を除く)で、車名を継続してフルモデルチェンジを果たしたのは実はレックスだけとなっています。
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このように実は長い歴史を持つ名前であったレックス。
それまでの軽自動車とはずいぶん毛色の違う車種とはなってしまいましたが、新しいレックスも多くのユーザーに愛される1台になることを願いたいところです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。





































