「ハイブリッドなし」でもなぜ売れ続ける!? トヨタの小型ワゴン「ルーミー」の魅力は「全部のせ」にあり
2022年10月度の新車販売で前年同月比116.4%の伸びを示すトヨタ「ルーミー」。いまどき珍しく「ハイブリッド」ももたない小型車が地道に売れていますが、なぜでしょうか。
派手さはないけど……実用車に欲しい要素がほどよく揃っている
現在、売れ筋のニューモデルといえば「ハイブリッド」車が中心ですが、こうした電動化技術を持たずに販売上位に君臨し続ける小型車があります。その名はトヨタ「ルーミー」。
ルーミーが地道に売れ続ける理由を探ります。
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)の「乗用車ブランド通称名別順位」は、軽乗用車を除いた国内ブランドの新車販売台数とそのランキングが毎月発表されています。
2022年11月7日に発表された10月度のランキングで、ルーミーは5位。販売台数は8144台を記録しています。前年同月比では116.4%の伸びを示しています。
そんなルーミーは、2016年11月にデビューした車高の高いワゴン車(スーパーハイトワゴン)です。
すでにデビューから丸6年が経過したロングセラーモデルであるルーミーは、ダイハツが軽自動車のノウハウを投じて開発した小型車で、トヨタにOEM供給されています。
ダイハツ版の車名は「トール」。さらにスバルにも「ジャスティ」として同型車が供給されています。
デビュー当初はルーミーのほか「タンク」という兄弟車がありましたが、2020年5月に実施されたトヨタの販売チャンネル統合後、2020年9月のマイナーチェンジを機にルーミー1車種へと一本化されました。
1本化された直後の2021年(1月から12月まで)の販売台数は13万4801台で2位。前年2020年の8万7242台(6位)に対し154.5%の伸びとなっており、統合効果が高かったことがうかがえます。
ただし同年のタンク販売台数は3万5591台だったので、兄弟車2モデルを合計しても12万2833台という結果でした。2020年9月のマイナーチェンジによるリニューアル効果も高かったとはいえ、根強い人気ぶりがうかがえます。
搭載されるエンジンは、1リッター3気筒自然吸気エンジン(ノンターボ)エンジンと、同エンジンにターボチャージャーを加え1.5リッター級の出力を与えた高性能版の2タイプで、電動化技術「ハイブリッド」の設定はありません。2WD(FF:前輪駆動)のほか、ノンターボ車のみ4WDの設定も用意されます。
カタログ燃費は1リッター車で18.4km/L、ターボ車でも16.8km/L(共にWLTCモード燃費)。ハイブリッドなしでも十分に低燃費な仕様といえます。
こういうネタはスズキオタが僻むから。
トヨタ自動車によくあるモノマネCarですね、元祖より売れています。