「触ったことない!?」 給油時の「黒いゴム」は何に使う? 身近になった「セルフ給油」は油断禁物! 実際に気をつけるべきコトとは

なぜガソリンスタンドのスタッフは「静電気除去パッド」に触れない?

 フルサービスのガソリンスタンドでは、スタッフが静電気除去パッドに触れている姿を目にすることはありません。

 前述のように火災発生の対策として静電気除去パッドを触る必要は無いのでしょうか。前出とは別のガソリンスタンドのスタッフは次のように説明しています。

「場所によって異なると思いますが、基本的にスタッフが着ているユニフォームはJIS規格の基準を満たした静電気が帯電しにくい仕様の『静電気帯電防止作業服』と呼ばれているものです。

 そのため、ユニフォーム着用時は摩擦による静電気の発生がないため静電気除去パッドに触れる必要がなく、安全に給油作業をおこなうことができます」

給油ノズルは必ず奥まで差し込んだ上で給油作業をおこなうこと!
給油ノズルは必ず奥まで差し込んだ上で給油作業をおこなうこと!

 また前出のスタッフはセルフサービスにおける給油の注意点について次のように話しています。

「自身で給油される際に気をつけて頂きたいのは、『指定燃料の入れ間違い』『満タン自動停止後の追加給油』『少量給油』が挙げられます。

『指定燃料の入れ間違い』は、状況によってクルマのトラブルに発展する可能性もあります。

 そのため、慣れないクルマであればレギュラーガソリン/ハイオクガソリン/軽油のどれが指定されているのかを事前に確認しておいたほうがいいです。

 基本的に入れ間違いを防ぐためノズルの色は法令によって決まりがあり、レギュラーガソリンは赤、ハイオクガソリンは黄色、軽油は緑と定められていますので、覚えておくのがいいかもしれません。

 次に『満タン自動停止後の追加給油』は、ガソリンをあふれさせるというトラブルの恐れがあります。

 給油ノズルは給油口の奥まで差し込むことで、満タン時に自動停止する設計となっていますが、差し込みが甘く抜け落ちることや、満タンギリギリまで入れるためにノズルの先端が見える状態で給油する人も見受けられます。

 このような要因でガソリンが溢れる、吹きこぼれることがあるため、自動停止後に追加で給油するのはやめていただきたいです。

 最後に『少量給油』とは、たとえば10リットル指定で給油を選択したのにも関わらず、5リットルで給油をやめるなどの行為はやめてください。

 ホース、ノズルに残っているガソリンが出てくる可能性などもあり危険です。かならず入れきった状態で終了するようにしてください」

※ ※ ※

 ガソリンスタンドは、自身で給油するセルフサービスが増えたことで以前よりも身近に利用できる環境になった反面、火気を扱うという行為の意識が薄れつつという声もあります。

 当たり前ながら、ガソリンスタンドは火気厳禁なうえ、携帯電話で通話しながらの給油などは思わぬトラブルを引き起こす可能性もあり、給油時には給油に集中するようにしましょう。

【画像】この「黒いゴムの使い方」知ってます? 給油前に必ず触る場所を見る!(11枚)

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1件のコメント

  1. レンタカーを配車する時に、給油口までいっぱいにするように指示されていますが危険ですか?

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