イメージは低給与&重労働? なぜ「整備士不足」改善されない? 重要ながら軽視される? 業界が抱える人材不足の解決策とは
自動車整備士業界の現状を打破する対策は?
では、このような自動車整備士業界の現状を打破するためには、業界全体ではどのような対策が取られているのでしょうか。前出の担当者は、以下のように話します。
「若者にクルマへの興味を持ってもらうため、子ども向けのイベントを実施しています。
そこで、子どもの集客率を上げるために戦隊モノとのコラボレーションを試みたり、実際に子どもに自動車整備士の体験をおこなってもらったりと、子どもや若者にもっとクルマに興味を持ってもらえるような対策をしています。
また、専門学校とは縁遠い、普通科のある公立高校に足を運び、その高校に勤めている教員に自動車整備士という職業を広めることもおこなっています。
普通科の高校に通う生徒の進路のひとつとして、自動車整備士を選んでいただくきっかけになればと思います。
整備士の人手を増やす対策を実施している一方、人手が少ない現状で生産性を上げるためにも、ほかの整備工場と共同で整備をおこなったり、ディーラーと分担したりと、少ない整備士で効率よく整備が回るように工夫をしています」
では、今後の自動車整備士業界はどのように変わっていくと見られるのでしょうか。前出の担当者は以下のように話します。
「現在は、徐々に自動車整備士の人手が減少しているのが実情です。
ただ、今は技術が進化しており、クルマの整備不良がそもそも少なくなっています。
また、クルマの整備をコンピューター診断でおこなうことができるケースもあります。
そのため今後は、いまよりもさらに少ない人手でクルマの整備点検をおこなうことができるようになっていくのではないかと思います。
また、これまでの自動車整備士は力仕事となっており、女性には体力的にも難しかったため、現在では前述の通り、女性の人手が足りていません。
しかし、重い部品を減らすなどの省力化や、女性が働きやすい環境を作るなどの取り組みもおこなっているため、今後徐々に女性の整備士の人口も増加していくと感じています」
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一方で、自動車整備士の人手不足の原因には、年収が少ないことが理由のひとつとして挙げられていました。
しかし、現在は自動車整備士の平均年収は上昇傾向にあります。
実際に、日本自動車整備振興会連合会が2021年に公表している「自動車特定整備業実態調査結果の概要について」では、整備要員年間平均給与は398万7000円となっており、2021年度と比較すると2万4000円増加しています。
自動車業界における整備士不足問題が、今後解決に向かうのか各所の動きに注目です。
取り返しがつかないくらい深刻な事態にならないと、本気で対策しようと動かないんだろうなぁ
まあ、整備士だけじゃなくて、他の職種もだけど
現役ですが関東正規ディーラでも300万下回ってますよ。
手取りだと200万行きません。1級整備士でも。
絶対この業界に来てはいけません。奨学金が必要ならなおさらです。
メーカーの車を乗らないといけないので、確実に借金スタートです。車のローンと奨学金の返済、両方で手取り200万では首が回りません。
基本的には支給の工具は足りないので自腹で購入です。いい工具は万単位です。安くて一本5000円から。5000円でも月の給料の30分の1。
一人暮らししたら最低でも家賃だけで4万。住宅手当はショボいし。交通費も上限があるので遠い店舗に配属になれば赤字の可能性も十分ありますので。
よっぽどお金持ちで遊んで暮らせる別収入のある人がやる仕事です。