オービスは「何キロ」で光る? 光は赤だけじゃない!? さまざまな”噂”の真相を専門家に聞いてみた!

1台で2車線をカバーするオービス(画像:オービスガイド)
1台で2車線をカバーするオービス(画像:オービスガイド)

複数車線ある道路におけるオービスの数についての噂

――車線の数とオービスの数があってない場合があります(複数車線なのに1個、3車線なのに2個など)。この場合、設置されてない車線は撮られないのでしょうか?

「オービスには1車線しか対応できないモデルと、1台で複数車線に対応できるモデルがあります。

 1車線のみに対応するオービスは2台3台並べて複数車線に対応させることもあります。

 センシス社の移動式オービスは3車線を3台の車が並走しながら走ってきてもそれぞれの車の速度変化を、1台のオービスで全て記録している様子がメーカーのYouTube動画で紹介されています。

 オービスによっては撮影ポイントとして路面に白線マーカーがあるので、それにより撮影対象車線がわかる場合もあります。

 つまり、撮られてない車線があるパターンもありますし、1台で複数車線をカバーしている場合もあるのですが、撮影対象車線を見極める努力をするよりも、オービス設置場所では全車線が対象と思ったほうが無難です」

オービスが撤去される理由についての噂

――固定式オービスが撤去されることがありますが、どのような理由で撤去されるのでしょうか

「基本的には古くなったものが撤去されているようですが、Hシステムと呼ばれているタイプは製造メーカーのサポートが終了したり、電波法の一部改正も理由にあるようです。

 それ以外の理由では道路工事による場合などがありますが、千葉では倒木の影響で撤去されたり、沖縄ではダンプカーがオービスをなぎ倒す重大事故によってなくなった場合もありました。

 10年くらい前は、毎年5から10箇所くらい新設され撤去は1箇所程度でした。それが近年は新設1箇所程度に対し撤去は20~30箇所のペースで減っています。

 固定式オービスは設置場所を覚えられてしまうと効果が薄れてしまうので、今後は移動式オービスや半固定式オービスに軸足を移していくものと思われます」

オービス手前の“警告看板”についての噂

――オービス前に必ず“警告看板”はあるのでしょうか

「この看板について明記された公式の資料はありませんが、私が全国を調べているなかでは、固定式と半固定式のオービスの手前には必ず予告看板が設置されています。

 それに対し、移動式オービスの場合は予告看板が設置されていない場合もあります。

 私も当初、オービスには必ず予告看板が必要だと思い込んでいたので、愛知県警が『予告看板を設置せずに取締りをおこなう』という新聞記事(2017年8月19日の愛三時報)を見て、わざわざ千葉から愛知へ見学に行き、本当に看板無しでいきなり移動式オービスが設置されているのを見て驚いたのを覚えています。

 ちなみに現在の移動式オービスの予告看板は、設置されていることが多いのですが、地域や状況より警察が判断しているようです。

 また移動式オービスの予告看板の中にはとても小さなタイプもありますし、設置場所も左側の歩道だったり、右側の中央分離帯だったりさまざまですので、左右とも注意が必要です。

 個人的にはこの予告看板を探す行動は、左右からの飛び出しなどに注意をはらう意味でも良いと思っています」

※ ※ ※

 今回は、大須賀氏にさまざまな“オービスの噂”についてインタビューしましたが、最近は移動式オービスの普及により、どこでも速度の出し過ぎは撮影される可能性があります。

 予告看板があってもなくても、稼働してないオービスが存在したとしても、制限速度を意識しながらゆとりある運転が推奨されます。

【画像】白く光るオービスに、廃墟感のあるオービス!噂の詳論となるオービス画像をみる(21枚)

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1件のコメント

  1. 最低速度の表示を敢えて行なっている路線は見たことがないですが、60km/hで走れる幹線道路をマイペースでノロノロ運転している人も取締対象にして欲しいところ。その時に限って追い越し禁止/はみ出し禁止という区間が多いです。青切符でも良いですし、免許の更新前に必ず実地試験を受けてもらうなど。
    年齢は関係無いですね。後方の様子を見る余裕も無いほどですから運転に向いていないのでしょう。事故を誘発したり本人が事故を起こして本人や相手が不幸になるよりは良いでしょう。

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