話題沸騰の「屋根なし軽トラ」なぜ存在? 果樹園で見かける仰天仕様に注目集まる! メーカーも注力する実態とは
まさに果樹園スペシャル! 「屋根なし軽トラ」は車検はどうなっている?
そんな「屋根なし軽トラ」ですが、車検を取得し、公道を走行することはできるのでしょうか。
結論からいえば、「果樹園スペシャル」ともいえるこの「屋根なし軽トラ」で公道を走行することはほぼ不可能です。
まず「屋根なし軽トラ」では車検証に記載されている寸法が保たれていないため、この時点で新車で購入した際の車検は無効となってしまいます。
この点については、構造変更届を提出することでクリアできる可能性はありますが、サンバーをのぞく軽トラックは車体がモノコック構造と認定されており、改造に対して厳格な制約が適用されます。
さまざまな制約を乗り越えて公認を取得するのはとても難しく、コストなどを考慮すると事実上不可能といえます。
それ以前に、サイドミラーやワイパーのないクルマは車検が通らないため、「果樹園スペシャル」の状態で車検を取ることは限りなく難しいと見て間違いないでしょう。
一方、「屋根なし軽トラ」に改造される軽トラックのほとんどが、すでに長年にわたって活躍してきた個体であり、将来的に公道を走行したり、あるいは中古市場で販売したりされることは想定されていません。
そのため、わざわざコストと手間をかけて構造変更届を提出する必要はなく、さらにいえば、果樹園は基本的に私有地であるため、道路交通法や道路運送車両法の適用を受けないことから、そもそも車検を取得する必要がありません。
こうした背景から「屋根なし軽トラ」を公道で見かける機会はほとんどなく、まさに果樹園など一部の地域だけで見られる「オバケ」のような存在といえます。
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果樹園スペシャルのニーズは根強いことから、これまでダイハツやホンダなどが「屋根なし軽トラ」にインスピレーションを受けたコンセプトモデルを発表してきました。
最近では、2022年10月に開催された「農業WeeK」において、ヤマハが「果樹園作業支援自動走行車」を展示しました。
丸目のヘッドライトに薄いグリーンのボディカラーが印象的なこの1台は、独立バンパーやオフロードタイヤ、収穫した果物を入れるカゴ置き場を備えるほか、ボンネット部分には通信用のアンテナを持ち、果樹園を自動で走行すること可能で、まさに屋根なし軽トラの深化版といえます。
将来的にはこうした最新の農業支援車両が増えていくと見られますが、導入コストや耐久性などの観点から、今後もまだまだ「屋根なし軽トラ」は現役でありつづけることでしょう。
北海道は宗谷枝幸町にて屋根なしスズキジムニーSJ30を発見しました。ソフトトップではなくフロントウインドウよりツラですっぱり切断されてました。もちろん未登録です。
淡路島てでは
戦後早い時期からトラック等の屋根をカットしたりした
トップカーが農民車が良く使われていました。
【農民車】専門メーカー(改造)も複数存在していました。
淡路島の農民車は、トラクターに荷台を取り付けた小型特殊自動車(公道走行可能)ですので、この記事の軽自動車を改造したものとは違いますね、