2022年8月13日、中国・第一汽車の高級車ブランド「紅旗」は新型高級ミニバン「HQ9」を中国にて発表しました。

　その全長は5mを超え、大きなフロントグリルを持つ豪華な装いのミニバンですが、SNSなどでは「アルファードに似ている」などといった反響が集まっています。

　紅旗は、1958年に誕生した中国の老舗自動車メーカー「第一汽車」の最高級車ブランド。なかでも、紅旗ブランドの象徴的なセダンとなる「L5」は、犯罪歴や反社会的な繋がりの有無、社会的地位や社会貢献度、経済力、親族などを調査された上で基準をクリアしないと購入できないとされており、国産車で言えばトヨタ「センチュリー」のような存在になっています。

　そんな紅旗が2022年8月13日に同社初のミニバンとして発表したのが「HQ9」。ボディサイズは全長5222mm×全幅2005mm×全高1892mm、ホイールベースは3200mmと全長5mを超える大きなミニバンです。

　パワートレインには、2リッター直列4気筒ターボエンジン＋48Vマイルドハイブリッドシステムを採用、これに8速ATが組み合わされます。

　フロントフェイスは、紅旗車ならでのセンターに配置された赤い加飾を中心に、縦基調の大きめなグリルと多めのメッキ加飾が特徴的です。

　価格は40万元（日本円換算で約790万円）からとされています。

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　この新型HQ9について、SNS等ではさまざまな意見が集まっています。

　一番多く見られるのは「アルファードとエルグランドをくっつけたのか？」「面構えがアルファード」「ヘッドライトが完全にアルファード」「次期型アルファードかと思った」など、トヨタ「アルファード」に似ているという意見です。

「アルファードのヒットもあり世界的に見てもトレンドになっている」「中国でのアルファード人気がすごいんだね」など、中国での人気をきっかけに、今後アルファードのような高級ミニバンが世界的なトレンドカテゴリーに成長するのではないかと期待する意見も目立ちます。

　また「耐久性が心配」「古くなったら壊れまくりそう」「安心も買いたい所」など、中国製品に不安感を抱く意見も多くあり、日本では中国製品に対する信頼性の低さも伺えます。

　一方「威風堂々とは正にこの事。名車の予感がします」「内外装ともにかなり良いレベルだと思う」など、HQ9の内外装デザインについて好みと言う意見もあり、日本導入がおこなわれても需要が見込まれる可能性を感じられます。

　さらに「中国製品はもう日本と変わらないレベルに来ている」「むしろ日本車の将来が心配」など、このHQ9をきっかけに中国を脅威的な存在だと実感している人もいるようです。

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　高級ミニバン市場が高まってきた」なかで、少数意見ではありますが「元祖大型ミニバン『エルグランド』がどう巻き返すか楽しみ」といった「、このジャンルの元祖とも言える日産「エルグランド」の次期モデルに期待する声も聞こえてきました。

　また「そのうちポルシェやマセラティとかも出すんだろうな高級ミニバン」など、SUVに引き続き「高級ミニバン」が一つのトレンドとなり、他国の自動車メーカーも高級ミニバンを投入してくるのではないかという推察もありました。

　HQ9についてはそのものの話題だけでなく、「中国製品」や「高級ミニバン」などについてさまざまな意見が飛び出しました。高級ミニバンが今後、自動車市場においてどのような変遷をたどるのか注目が集まっている様子です。

　そんな話題を作ったHQ9の「紅旗」ブランドですが、中国以外の国でもサウジアラビアやカタール、ノルウェーなどでも展開されており、ここ日本にも2021年に上陸しています。上陸第一号はセダンの「H9」で、大阪・なんば駅前にショールームもあります。

　HQ9の日本導入については語られていませんが、もしかしたらその姿を日本で見る日も来るかもしれません。