“ほぼ家電”!? スイッチみたいな「シフトレバー」もう慣れた? 新型車の「斬新」ギアシフト操作 3選
軽い操作でシフト可能な電制式シフト、いわゆる「プリウスシフト」の普及が進んでいます。手首の動きだけで操作できるタイプに加え、新たにボタン式なども登場しています。多彩なバリエーションが拡がったシフト操作 3選をお届けします。
斬新シフト界に新星あらわる!? 「ボタン式」が勢力拡大
AT(オートマチックトランスミッション)のシフトレバーといえば、「P」(パーキングポジション)を最上段に置き、縦方向にまっすぐ操作しシフトを切り替える「ストレート式」のシフトレバーが一般的でした。
ところが2003年に登場したトヨタの2代目「プリウス」から、指先操作を可能とした「エレクトロシフトマチック」(電制シフト)、いわゆる「プリウス式シフト」を採用。その後約20年かけて普及が進みました。
さらにホンダは「ボタン式」を採用するなど、シフト操作のバリエーションもますます拡大中。そんな多彩なシフト操作 3選を紹介します。
●最新EVと共通のシンプルな操作性が魅力! 日産「エクストレイル」の「電制シフト」
2022年7月にフルモデルチェンジした日産のSUV「エクストレイル」は、全車がハイブリッド「e-POWER」搭載モデルとなりました。
電動モデルの先進性をインテリアでも感じさせるために、全面カラー液晶の12.3インチディスプレイによるメーターパネルや、同じく12.3インチの大型センターディスプレイなどで洗練されたイメージとなってます。
そんな気分をさらに盛り上げてくれるのが、宙に浮いたように配置されるブリッジ構造のセンターコンソールと、その中央に備わる電制シフトです。
クロスオーバーEV「アリア」などにも採用される日産の新世代モデル共通の新デザインをもつ電制シフトは、手首を前後方向に動かすだけでセレクトできるシンプルさが特徴。
スタイリッシュなだけでなく、通常シフトのクルマから乗り換えた際の違和感が少ないのも美点となります。
●最上級グレードのみの特権!? トヨタ「シエンタ」の「エレクトロシフト」
2003年に登場した2代目プリウスから始まったトヨタの電制シフトですが、それから20年近く採用が続いており、すっかりお馴染みとなりました。
2022年8月にフルモデルチェンジした新型「シエンタ」にも「エレクトロシフトマチック」(電制シフト)に加え、従来通りの「ストレート式シフトレバー」と「10速シーケンシャルシフトマチック付ストレート式シフトレバー」の3種類が設定されています。
このうちエレクトロシフトマチックは、3グレードある新型シエンタのうち、最上級グレード「Z」のハイブリッドモデルのみに設定されます。
新型シエンタのカタログには「先進感とスマートな操作性が魅力」と記され、他グレードにはない特別な装備のひとつとして紹介されています。
なおストレート式シフトレバーは残りのハイブリッド2グレード、10速シーケンシャルシフトマチック付ストレート式シフトレバーはガソリンモデル全グレードにそれぞれ設定されます。
●他社にない独自性をアピール!? ホンダ 新型「ステップワゴン」の「エレクトリックギアセレクター」
2022年5月にフルモデルチェンジを果たしたホンダのミニバン、新型「ステップワゴン」のシフトセレクターが話題を呼んでいます。
先代ステップワゴンでも、2017年に追加されたハイブリッド車に、ガソリン車とは異なる専用の電制セレクターレバーを採用していました。
新型では、ガソリンターボ車には従来通りのストレート式ATシフトレバーを用意するいっぽう、ハイブリッド車には歴代初採用となる独自のボタン式シフト「エレクトリックギアセレクター」を備えたのです。
ボタン式シフトは「P」「R」「N」「D/B」の各シフトレンジを、ボタンを押し下すことで選択できます。
それぞれのボタン形状やサイズも異なり、とくにRレンジ(バック)は押す方向を変えるなどの工夫が加えられて、手元を見ずに操作することで起きるミスを防いでいます。
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すでに「NSX」「CR-V」などで採用例があるホンダ独自のボタン式シフトですが、SNSでは、ホンダの販売ディーラーで新型ステップワゴンに試乗しはじめて体験した、という声がみられます。
そのコメントには「すぐ慣れた」「意外とスムーズ」という声がある一方で「最後までなじめなかった」「ストレート式がいい」とあり、いまだ賛否両論にはっきりと好みが分かれているようです。
ホンダのシフトレバーだけ、賛否両論があるって書いてるのは何故?ネガキャン?