あれ?「スマートキーが作動しない!」 突然発生する「車の鍵トラブル」 電池切れじゃない「意外な原因」があった?
急に電池の減りが早くなった? もしスマートキーが使えなくなったら、どうすれば…
また、リモコンを携帯電話などと一緒に携行していた場合、むしろ多いのはリモコンの電池切れ。
クルマが発するのと近い周波数の電波をリモコンが感知し、結果ひたすら応答電波を発信して電池切れに繋がるようです。
また車外でキーを保管する場合に、近くに電波を発する家電や電子機器などの側に置いても、やはり電池切れになるといいます。
その一方でリモコンの電波が何かに遮断されて、正常に作動しないというケースもあります。
例えば、バッグのなかでリモコンがタバコの銀紙に触れていたとか、アルミ製の弁当箱の横にあっただけで、トラブルの原因に。
保冷バッグのなかにキーを入れていたため、電波が遮断されていたというような事象もあったといいます。
さらに前出の販売会社メカニックによれば、車内でも置いた場所によっては、電波が届かないというケースもあるとのこと。
もしトラブルに見舞われた場合は、落ち着いてトラブルシューティングをおこなうことが肝要です。
まず、リモコンに入っているメカニカルキーで、ドアの解錠・施錠をすることができます。
次にリモコンの電池がなくなっていないか、説明書に書かれた手順でチェック。
もし電池がない場合は、スターターボタンにリモコンのエンブレム側を直接ふれさせることで、エンジン始動が可能になります(ホンダ車は操作が異なります)。
電波干渉の恐れが考えられる場合は、電波を発信するものを一旦リモコンから離して、エンジン始動を試みてみましょう。
Aさんの場合のように、小一時間経ってから急にエンジンがかかるということもあるので、多少時間をおいてから試してみるのも手かもしれません。
非常にレアなケースとはいえ、実際に発生する可能性もあるスマートキーの電波干渉。
あるということを知っておけば、イザというときに心構えも多少違ってくるのではないでしょうか。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。