もはや「懐かしい」? ちょっと前の車にはついていた「オーバードライブスイッチ」って何? どうして今のクルマでは少なくなったのか
昔の車にオーバードライブ機能があったのはなぜ?
昔のAT車では、ドライバーの意図とズレた変速が行われるなど、現在よりも大雑把な制御となっていた部分があり、加速させたい又は減速させたいなどオーバードライブギアへの自動変速を避けたい状況も想定されていました。
そのため、ドライバー側の意図でオーバードライブギアの使用をオフにできるオーバードライブスイッチがあったほうが良い、という背景から装備されていました。
近年はAT車でもオーバードライブスイッチを見なくなってきましたが、その理由として「ATの性能が進化した」という事情があります。
昨今のATは、10速ATのように多段化されてきたのに加え、多段式のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)やCVT(自動無段変速機)といった方式も出現しています。
多段化もしくは無段化したATやCVTはより緻密な変速制御が可能となり、クルマ側の変速制御がドライバー側の意図とズレるという状況が以前よりも低減されました。さらに手動でギア変速する感覚を楽しめるMTモード付き機能も普及し、オーバードライブスイッチを使用する意味が薄れてきました。
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オーバードライブ機能は、時代と共に消えつつあります。普段は使わない人でも、オーバードライブスイッチの付いたクルマを運転する機会があれば、適切な場面で使用してスムーズな運転を意識してみてはいかがでしょうか。
オーバードライブスイッチに代わるMTモード機能がついているなら、そちらを試してみるのも良いでしょう。
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