クルマの使用済みバッテリーで消えない街灯を! 三菱自動車とMIRAI-LABOが協働開始
三菱自動車とMIRAI-LABOは、使用済みバッテリーを活用した自律型街路灯の開発検討を開始しました。カーボンニュートラルの実現へ大きく貢献するものと期待が寄せられています。
停電しても街を照らし続ける街路灯を「使用済みバッテリー」で
三菱自動車と、省エネルギー関連技術や商品の研究開発を手掛けるMIRAI-LABOは2022年8月、電気自動車などの使用済みバッテリーとリサイクルスチールを用いた自律型街路灯の開発検討を開始したと明らかにしました。
電気自動車などは、国が掲げた2050年までのカーボンニュートラルの実現に向けて必要不可欠なクルマではあるものの、使用済みバッテリーの処理問題があります。
廃棄された自動車用の使用済みリチウムイオンバッテリーのなかには、他の用途では十分に活用できる充電容量を残しているものもあり、使用済みバッテリーを繰り返し使う「リユース」、新たなものに作り変える「リパーパス」の具体策を創出することが課題となっています。
今回、開発検討に入った「自立型街路灯」とは、その電気自動車などの使用済みバッテリーを使用する、電力会社からの送電など外部からの給電を必要としない自律型のソーラー街路灯で、災害時や停電発生時にも消灯することなく街路灯の機能を維持するものとのことです。
これにより、バッテリー製造時に排出する二酸化炭素を削減し、2050年のカーボンニュートラル実現に高い貢献が期待されるとともに、「リユース/リパーパス」の課題を解決するものといいます。
三菱自動車とMIRAI-LABO両社は今回のプロジェクト開始にあたり、「リチウムイオンバッテリーのリユース・リパーパスを含めたサーキュラーエコノミー(※)の実現に挑戦していくとともに、カーボンニュートラル実現に不可欠な電動車拡大と再生可能エネルギー拡大に貢献してまいります」としています。
※サーキュラーエコノミー:従来の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の取り組みに加えて、資源投入量や消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化などを通じて付加価値を生み出す経済活動のこと。
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