河川敷にクルマで乗り入れても大丈夫? 場所によっては立往生の危険性も! 基準・対策方法とは
クルマがぬかるみにはまったらどうすればいい?脱出のための対処法は?
河川敷のような悪路を走ると、注意していてもぬかるみにはまってしまうことがあります。タイヤと地面がかみ合わず、アクセルを踏んでもタイヤが空転して動かない、いわゆる「スタック」状態です。
ぬかるみにはまってしまった場合の対処法として、クルマの取扱説明書を確認する必要があります。車種によっては、搭載されているシステム側の制御で抜け出せることがあります。
たとえば、日産「X-TRAIL」の取扱説明書内の「雪道やぬかるみからの脱出のしかた」では、「VDCをOFFにする」「4WD車は、4WD MODEスイッチをAUTOモードまたはLOCKモードに切り替える」「その上でハンドルを左右に回して前輪の周囲をならしながら、ゆっくりとアクセルを踏む」と指示されています。
脱出方法は車種やグレードによっても異なりますので、紙面、もしくはWeb上に公開されている該当車種の取扱説明書を確認するのが良いかもしれません。
さらに2つ目の対処法としては、空転しているタイヤ付近の土を掘り、タイヤの前後になだらかな空間をつくる方法も効果的です。軽度であれば、こうするだけでも脱出できることがあります。
また、タイヤの進行方向に、フロアマット、タオル、衣服、麻袋などすべりにくいものをシートとして挟むように敷くのも効果的です。こうすることでタイヤのグリップ力が高まり、空転を軽減できます。
ジャッキがある場合は、ジャッキで車体を少し上げ、フロアマットなどをタイヤの真下に地面と挟むように設置すると、よりグリップ力が高まりやすいです。
そのほかにも、けん引可能なクルマがある場合は、けん引用のロープで車両をつなげ、引っ張り出すという方法があります。
ただし注意したいのは、周囲全体がぬかるんでいる場合、引っ張る側の車両もぬかるみにはまり共倒れになる可能性があることです。
そのため、けん引は、周囲の路面状況や引っ張る側の車両の出力やタイヤの性能なども考慮した上でおこなう必要があります。
また、いずれの方法をとるにしても、アクセルは慎重に踏み、周囲に注意を払いながら脱出を試みる必要があります。ぬかるみからは脱出できても、脱出時の勢いで飛び出し、前方の人や物に衝突してしまう可能性もあります。
もし自力で対応するのがむずかしい状況の場合は、無理をせず、JAFなどのロードサービスに頼ることも大切です。過去にぬかるみから脱出した経験のない人が、見よう見まねで対処しようとすると、逆に事態が悪化する恐れもあります。
ロードサービスはお金が掛かるものの、その道のプロが最適な方法で対処してくれるため、素人がおこなうより確実であるといえます。
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河川敷は悪路も多く、クルマが走行する上では危険が伴います。特に2WD車、車高の低いクルマなどでは、ぬかるみなどにはまるリスクも高まります。
立往生してしまってはせっかくのレジャーも台無しになってしまうため、河川敷を走行する際には、路面の状況をよく見極め、慎重に進む必要があります。
また、クルマの乗り入れが禁止されている河川敷の場合は、無理に入っていくのは厳禁です。レジャーを楽しむ上では、必ずルールを守って利用しましょう。
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