河川敷にクルマで乗り入れても大丈夫? 場所によっては立往生の危険性も! 基準・対策方法とは
アウトドアの人気が高まるなか、河川敷でバーベキューや遊泳などを楽しむ人も増えています。しかし、河川敷のなかには、クルマでの乗り入れを禁止している場所もあります。また、河川敷は地面が緩んでいることが多く、クルマで乗り入れするとぬかるみにはまって出られなくなるなど、多くの危険が潜んでいます。
河川敷を利用する際は、利用ルールとぬかるみに注意
一級河川などの大きな河川の場合、周囲の「河川敷」も面積が広く、クルマで乗り入れられる地形となっている場所もあります。
実際に現地では、クルマで河川敷の中まで乗り込み、そこでバーベキューや遊泳などのレジャーを楽しんでいる人も少なくはありません。なかにはテントを張り、キャンプを楽しんでいる人もいます。
ここで注意したいのは、私有地でない以上、河川敷を使う際にはルールを守る必要があることです。
とある河川国道事務所の担当者は、河川敷へのクルマの乗り入れについて、以下のように話します。
「こちらで管轄している河川では、クルマの乗り入れ自体は禁止しておらず、実際にクルマで乗り込んでいる方を見かけることもあります。
また、キャンプやバーベキュー等のレジャーに関しましても、少人数で数時間程度のものであれば問題ないのですが、大人数で大掛かりなものになる場合は、その河川の管轄に『どこでどのようなことをします』といった報告・申請をする必要があります。
キャンプやバーベキューでは、火の使用はもちろん、ゴミなども出てくると思いますから、他の一般の方の迷惑にならないよう、きちんと後処理等は必ずしてください」
一方で、河川敷によっては、バーベキューやキャンプ等のレジャー、クルマの乗り入れを全面的に禁止している場所もあります。
江戸川河川事務所では、河川敷へのクルマの乗り入れについて以下のように説明しています。
「河川敷へのクルマの乗り入れは、ゴミの不法投棄や長期駐車の防止、洪水時等の緊急時の対応、環境保全、堤防の保護等の理由により禁止しています」
また、河川敷には大きな公園や広場が設置されていることも多くあります。
公園であれば、クルマの乗り入れやレジャーを許可しているケースが多いものの、一概に許可されているとはいえず、禁止している公園もあります。ゴミの不法投棄などが問題となり、開放時間を制限している公園などもあります。
ルールはその場所によって異なりますので、トラブルを避けるためには、その河川敷を管理している河川事務所や、公園等の施設を管理している自治体側が提示しているルールをよく確認した上で利用する必要があります。
河川敷の利用でもうひとつ注意したいのは「ぬかるみ」です。
河川敷は舗装されていない泥道や砂利道も多く、雨が降った後だと、ぬかるみもできやすいです。悪路走破性の乏しい2WD車などでは、ぬかるみにはまって脱出できなくなり、立往生することもあります。
実際に、レジャーのために河川敷に乗り入れたクルマが立往生し、JAFのロードサービスに救援を求める事例も多々生じています。特に夏は豪雨なども多く、地面も緩くなりやすいため、立往生するクルマも増える傾向にあります。
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