外環~圏央間に新たな環状線! 国道16号をサポートする「千葉北西連絡道路」構想とは?
千葉県北西部の国道16号と並んで走る高規格道路「千葉北西連絡道路」の検討が進んでいます。どのような構想なのでしょうか。
3回目の千葉北西連絡道路検討会が開催
2022年8月23日、3回目となる千葉北西連絡道路検討会がオンラインで開かれました。
千葉県北西部で構想されている道路計画の具体化に向けた会議ですが、どのようなことが話し合われたのでしょうか。
千葉北西連絡道路は、千葉県北西部(野田市・柏市・我孫子市・白井市・印西市)で検討されている高規格道路で、以前は「千葉柏道路」の名称で構想していたものです。
現在、この地域には物流施設の立地が進んでいますが、約8割が高速道路のICから15分以上を要する「IC空白地域」といいます。
また、この地域を縦断する唯一の幹線道路の国道16号(東京環状)は、国道6号と交わる呼塚交差点で約5万1000台/日、常磐道と接続する柏IC付近で約4万5000台/日であり、地域内では全線にわたり3万台/日を超え混雑しています。
そして千葉県北西部に目的地を持たない通過交通がおよそ2~3割を占めており、また、約8割程度が中長距離を走るクルマです。
2019年の台風19号の洪水調整時には、田中調節池内(柏市など)を走る抜け道の市道が通行止めになり、国道16号が平時以上に混雑することもありました。
千葉北西連絡道路は、こうした現状と課題を踏まえて整備される路線で、国道16号の混雑緩和や常磐道へのアクセス性向上などが期待されています。
今回開催の千葉北西連絡道路検討会には、国土交通省関東地方整備局千葉国道事務所、千葉県、茨城県、野田市、柏市、我孫子市、印西市、白井市、取手市の担当者が出席しました。
基本方針の前段階となるその骨子案では、道路のルートが外環道と圏央道の概ね中間で、野田市から印西市にかけての利根川沿いとされ、起点は野田市内の県道3号つくば野田線以北、終点は印西市内の国道464号付近とすることが確認されました。
国道464号は千葉ニュータウンを東西に横切る道路で、バイパスの「北千葉道路」は外環道と成田市方面を結ぶ計画があります。接続すると成田空港方面とのアクセス性も向上します。
道路は多車線の自動車専用道路とし、広域道路網としての機能を最大限にするため、幹線である常磐道や国道6号へのアクセス性を考慮します。
ルート・構造の選定にあたっては、地域の自然環境や取手市の小堀(おおほり)地区については地域の分断に考慮することなどが確認されました。
千葉北西連絡道路は今後、骨子案をもとに自治体や地域住民と連携しながら、計画の基本方針の策定へと取り組みが進んでいくことになります。
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