「新車が来ない!」異常事態続く! 半導体不足で「納期1年待ち」「注文停止」も!? いま買えそうな新車の探し方とは

半導体などの部品不足の影響により新車の納車が長期化する異常事態が続いています。そんななかでもメーカーによってその深刻度は異なるようです。販売店事情の取材をおこなう自動車ライターの小鮒康一氏がレポートします。

新車納期の深刻な長期化もメーカーによって度合いに濃淡がある

 半導体やワイヤーハーネスなど、クルマに必要不可欠な部材の不足や、コロナ禍における物流の停滞、そしてクルマ需要の増加など複合的な要因によって、延びに延びている新車の納期。
 
 半年以上、そればかりか1年待ちというケースもあり、一部の車種においては、すでに受け付けている注文をさばききれるか不透明ということで、新規の新車受注を停止したり、注文を一旦キャンセルするという異常事態となっているほどです。
 
 そんななか、通常の納期よりは長いものの、比較的短い時間で納車されると言われているメーカーも存在するといいます。

2022年6月24日より予約受注が始まったマツダの新型SUV「CX-60」は、9月に「e-SKYACTIV D」搭載モデルを先行発売し、12月以降には他モデルも導入していく予定
2022年6月24日より予約受注が始まったマツダの新型SUV「CX-60」は、9月に「e-SKYACTIV D」搭載モデルを先行発売し、12月以降には他モデルも導入していく予定

 トヨタやホンダは、自社のWEBサイトで各モデルの「工場出荷時期目途」について随時情報を公開していて、とくにトヨタ車の納期はかなり長くなっているか、あるいは不透明な状況だということがわかります。

 たとえば2022年1月にフルモデルチェンジした「ノア/ヴォクシー」の場合、「ご注文いただいてから、6ヵ月以上/グレード・仕様により納期が異なりますので、詳しくは販売店にお問い合わせください」とあります。

 公開されているのはあくまで「工場からの出荷」時期の目途なので、ここからさらに航路や積載車による輸送、販売店でのオプション装着などの納車前整備、ナンバー登録といった工程を踏み、期間はプラスされます。

 さらに「詳しくは販売店にお問い合わせください」と記された車種も多く、これはこのあと一部改良やマイナーチェンジが控えているからだとも噂されていますが、詳細は不明です。

※ ※ ※

 そんななか、比較的短い納期で納車可能だといわれているメーカーのひとつがマツダです。

 2022年6月24日より予約受注が開始された新型SUVのマツダ「CX-60」は、7月末までに欧州で1万1600台、日本国内でも6400台という計画を上回るペースで受注が推移していると発表されていました。

 しかし筆者(小鮒康一)が2022年8月中旬ころ販売店などにヒアリングしたところでは、今から注文を入れると納車は年明け早々くらいということ。期間にすると、およそ4か月ということになるわけです。

 他メーカーの人気車種においては半年以上の待ちは当たり前といった状況にもかかわらず、マツダ車が早く納車される理由はどこにあるのでしょうか?

 首都圏にあるマツダディーラーのスタッフA氏によると「マツダの工場では“混流生産“という生産方法が採られており、ひとつのラインでさまざまな車種が造られています。部品が足りないから工場を止めるのではなく、造れるクルマを優先して生産しているというのが理由と考えています」とのこと。

 確かに7月末にマツダが発表した2022年6月の生産状況のデータを見ると、国内での生産台数は前年比1.3%増とわずかながら増えており、他メーカーに比べると安定した生産をしていることが分かります。

 また昨年2021年秋には、改良のタイミングでないにも関わらず「MAZDA2」のマツダコネクトモニターが急に8インチ化するという変更がありましたが、これは従来の7インチモニターが半導体不足の影響で揃わなかったため、比較的余裕のあった8インチモニターを装着したものだといいます。

 別の販売店B氏は「マツダ車は車種数も少なく、サイズやクラスの違いに関わらず、新技術をすぐに横展開できる体制になっています」とも話します。こういったフレキシブルな対応ができるのもマツダの強みと言えそうです。

 マツダ本社の関係者に訊くと「そもそもウチは他メーカーのように多くの台数が売れるメーカーではないので……」と謙遜します。

 しかし前述のA氏は「もともと(トヨタ)カローラクロスをご契約されていたお客様が、年明けからクルマが必要ということで納期を確認した上で契約したのに、度重なる納期延長によってキャンセルをして、当社でCX-30をご契約いただいたというケースもありました」とのこと。

 どうしても特定の時期までにクルマが必要というユーザーにとっては、非常に心強い存在に思えたのではないでしょうか。

※ ※ ※

 なおA氏によると、前述したCX-60以外にもマツダ車のほとんど(OEMモデルを除く)が4か月以内の納期となっており、場合によっては前倒しされることも珍しくないといいます。

 これはあくまで執筆時点(2022年8月中旬時点)での筆者調べによる情報であること、またグレードや装備、地域や販売店によっても差異がある点はご留意いただきたいところです。

 しかし少しでも早くクルマに乗りたいけど、中古車はちょっと……と考えている人は、マツダに限らずさまざまなメーカーの販売店・新車ディーラーに足を運んでみて、納期を聞いてみるのが得策かもしれません。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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コメント

1件のコメント

  1. まあ、マツダは欲しくないですからね。乗りたい車がない。トヨタは眼中にないのでどうでも良い。ホンダは今回も欲しい車種が無いのでパス。
    各社のウェブサイトの車種んところに、注文待ちの日数(月数)くらい書いてくれれば有り難いのだけど、ダイハツもスズキも書いてないですからね。今のところ半年程度+1~2ヶ月で余裕見ても来年の車検までそろそろ次の車を決めなきゃ成らない。