トヨタ「シエンタ」どんなクルマ? ホンダ「フリード」が最大ライバル!? 小型ミニバン競争はどうなる?

2015年デビューのトヨタ「シエンタ」と、2016年デビューのホンダ「シエンタ」は、熾烈な販売競争を繰り広げ続けるコンパクトミニバンです。ロングセラーの2モデルそれそれの特徴について紹介します。

独自のキャラを持つ「シエンタ」と、上位モデルを喰う勢いの「フリード」

 トヨタの「シエンタ」とホンダ「フリード」は、コンパクトミニバンジャンルにおける2大モデルで、常に販売合戦を繰り広げる関係にあります。
 
 デビュー7年が経過したシエンタと、まもなく丸6年が経過しようとしているフリード。共にロングセラーの2モデルについて比較します。

熾烈な販売競争を繰り広げる国産コンパクトミニバンの2大勢力!(上)トヨタ 2代目「シエンタ」/(下)ホンダ 2代目「フリード」
熾烈な販売競争を繰り広げる国産コンパクトミニバンの2大勢力!(上)トヨタ 2代目「シエンタ」/(下)ホンダ 2代目「フリード」

 トヨタ最小のコンパクトミニバンであるシエンタ。現行型は2代目で、2015年7月にフルモデルチェンジしました。

 ボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mm。その上のミディアムクラスミニバン「ノア/ヴォクシー」が全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mmなので、かなり小柄な車体であることが数値上からも理解できます。

 しかしパッケージングレイアウトを工夫することで、ミニマムな3列シートレイアウトを成立させています。

 3列すべてが余裕たっぷりというわけにはいきませんが、2列目席の広さは十分で、後席スライドドアの使い勝手の良さと相まって実用性は十分です。

 外観はアクティブさを強調したスポーティなフォルムで若々しい雰囲気。そういったキャラクターの違いもあって、上位クラスのノア/ヴォクシーとはほとんど競合することもなく、明確なすみ分けが図られていることがうかがえます。

 シエンタのコンパクトなサイズがもたらす機動性の高さは、狭い街中の道や駐車場の出し入れなどで発揮されます。

 普段は3列目席をたたみ、おもに前2列を使用するようなユーザーに向いたレイアウトといえるでしょう。

 1.5リッターガソリンエンジン車と、同1.5リッターハイブリッド車の2タイプが設定され、ガソリン車にのみ4WDの設定があります。

 消費税込み価格は181万8500円から258万円と、ミニバンクラスの中でも特にリーズナブルな設定なのもうれしいところです。

※ ※ ※

 対するライバル車、ホンダのフリードは2016年9月にフルモデルチェンジを受けた2代目。

 2008年5月に登場した初代は、デビュー早々の2008年下期にミニバンの販売ランキングで1位を記録するほどの大ヒット作で、その後登場した2代目シエンタへの巻き返しに対抗すべく登場しています。

 こちらも1.5リッターガソリン車と、1.5リッターハイブリッド車を設定。それぞれFFと4WDが用意されていて、シエンタよりも選択の幅が広がっているのが特徴です。

 ノーマルボディのほか、クロスオーバースタイルの「CROSSTAR(クロスター)」や、走行性能を向上させたカスタムコンプリートカー「Modulo X(モデューロエックス)」など、グレードのバリエーションも豊富に用意されています。

 グレードラインナップの幅広さを反映し、消費税込み価格も227万5900円から327万8000円となっています。

 ボディサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm。背も高いうえ四角いフォルムなことから、シャープでスポーティなフォルムのシエンタに比べ、実寸以上に大きく見えるのが特徴です。

 実際に乗り込んでみても室内や荷室の広さはシエンタを超えていて、そんな実用性の高さがフリードの魅力となっています。

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