スバルのSUV「アウトバック」新たな側面衝突テストで安全性を証明! 米IIHSの試験で唯一の“最高”獲得

スバル「アウトバック」が、米国で実施された米国道路安全保険協会(IIHS)の側面衝突試験で好成績を収めました。

横からの衝突に強いスバル「アウトバック」

 スバルの米国法人は2022年8月4日、「アウトバック 2022年モデル」(日本名:レガシィ アウトバック)が米国道路安全保険協会(IIHS)の側面衝突試験で最高ランクを獲得したと発表しました。

高い安全性を誇るスバル「アウトバック 2023年モデル」(北米仕様)
高い安全性を誇るスバル「アウトバック 2023年モデル」(北米仕様)

 IIHSは、クルマの安全性を向上させるための継続的な取り組みの一環として、死亡事故の原因となっている高速走行時の衝突に対応するため、新たに厳しい側面衝突試験を導入。

 今回、オリジナルの試験と同様に、交差点で2台の交差車両が衝突するという新たなテストを実施しました。

 テストで使用された新しいバリアは、最近の中型SUVの重量に近い4200ポンド(約1905kg)の重量があり、以前のテストより900ポンド(約408kg)増加。衝突速度は時速31マイル(時速約50km)から37マイル(時速約60km)に上がり、これらの変更によって衝突時に発生するエネルギーが82%増したといいます。

 さらに、バリアの衝突面を、近年増加傾向のSUVやピックアップに近い状態に更新したほか、以前のテストと同様に、運転席と運転席の後ろの座席に、小柄な女性や12歳の子どもをイメージした2体のダミー人形を配置しておこないました。

 新旧どちらのサイドテストでも、最高ランクの「良好」を獲得するには、衝突時に車両の乗員コンパートメントがしっかりと形状を保持している必要があります。

 また、ダミーによる計測で重傷の危険性が高くないことや、サイドエアバッグとシートベルトによって、ダミーの頭部が車内に強く接触するのを防ぐ必要がありますが、現行モデルの性能を評価するため7台の中型車をテストしたところ、テスト対象車のなかで唯一、アウトバックが最高評価である「良好」を獲得しました。

 アウトバックは、新しい側面衝突試験で最高評価を獲得したことに加え、以前に獲得した2022年の「TOP SAFETY PICK+」賞を継続し、すべての衝突安全性と衝突回避評価で最高評価を獲得しています。

 このテストは、2023年に更新されるIIHSサイドテストまで、「TOP SAFETY PICK」と「TOP SAFETY PICK+」の受賞条件として継続される予定です。

 スバル オブ アメリカ 社長兼CEOのトーマス・J・ドール氏は、「スバル車が厳しい新試験で優れた成績を収めたことをうれしく思います。アウトバックをはじめ、スバルのすべてのモデルは、最高水準の安全性を備えたクルマをお客さまにお届けすることを最優先事項としています」とコメントしました。

 なお、2013年以来、スバルは累計63回のTOP SAFETY PICK+アワードを受賞しており、これはほかのどのブランドよりも多いといいます(2022年7月現在)。

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1件のコメント

  1. 日本の衝突試験も、より厳しくしてもらいたいです。

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