国道360号「塩屋トンネル」9日開通 飛騨市~富山市の狭いカーブ改善

国道360号「種蔵・打保バイパス」のうち、塩屋トンネルを含む区間が2022年8月9日に開通します。どのように便利になるのでしょうか。

「種蔵・打保バイパス」が延伸

 岐阜県は2022年7月27日、飛騨市と同市内で建設を進めてきた国道360号の塩屋トンネルが、8月9日12時半に開通すると発表しました。

国道360号「種蔵・打保バイパス」成手橋・塩屋トンネル付近((C) Google)
国道360号「種蔵・打保バイパス」成手橋・塩屋トンネル付近((C) Google)

 国道360号は、富山県富山市から岐阜県の飛騨市や白川村などを経由して石川県小松市に至る道路です。ルートの多くは山間部を通り、さらに白川村から石川県白山市にかけては分断されていますが、有料の白山白川郷ホワイトロードを介してつながっています。

 今回開通するのは、国道360号「種蔵・打保バイパス」(延長7550m)のうち、飛騨みやがわ考古民俗館がある飛騨市宮川町塩屋から成手橋のある同・宮川町打保までの1540mです。この区間には、長さ946mの塩屋トンネルも含まれます。

 この区間はJR高山本線に並行して飛騨市と富山市を結んでいますが、宮川沿いに走る現道は急カーブや幅の狭い箇所が連続して存在。また、落石や雪崩などにより通行止めになることもたびたびあったといいます。

 今回のバイパス開通によりこれらの課題が解消され、所要時間が短縮されるほか、降雨や積雪時の安全性も大きく向上するといいます。

 なお、種蔵・打保バイパスは今回の開通区間とは別に、宮川町祢宜ケ沢上(ねがそれ)から塩屋までの区間も建設される予定です。ただし途中には宮川1号トンネル(1700m)も計画されていますが、未着手となっています。

【画像】国道360号「種蔵・打保バイパス」の今回開通区間を確認する

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