日本再上陸の韓国「ヒョンデ」出だしは好調!? どんな人が買ってる? オンライン販売の秘策とは
どんな人がヒョンデを買っているのか?
ヒョンデは、ブランドとしての浸透を図る目的で、期間限定のポップアップストアの「ヒョンデ・ハウス・原宿」を、JR原宿駅近くで2022年2月19日から5月28日まで実施しました。
その際に「ここで購入したい」という声もあったとのことで、ブランド訴求や試乗体験、納車、整備をおこなうエクスペリエンス・センターの必要性を、ヒョンデとして再認識したといいます。
そうなると、エクスペリエンス・センターを全国各地に拡充していく方法で、事業を進めるのでしょうか。
この点について、ヒョンデモビリティジャパンの加藤成昭マネージングダイレクターは「今後、全国主要都市に展開していきたいのですが、(現時点で)具体的な(開設の)日程(計画)は持ち合わせていません。まずは、1年ほど横浜でしっかりと基盤を固めたい」としたうえで、「(日本市場での事業方針は)あくまでもオンラインでの完結販売を目指してチャレンジすることです」と強調しました。
ポイントは「お客さまの利便性」を最優先することであり、オンライン販売を軸足としてエクスペリエンス・センターでの対面サポート体制を敷いていくことになります。
また、全国での整備におけるサービス体制について、加藤マネージングダイレクターは「現時点で、北は北海道の札幌から南は鹿児島まで、全国17か所の協力整備工場を設定しました」と説明。
これらのほとんどは、2001年から2009年にヒョンデ(当時はヒュンダイ)のガソリン車を整備していた工場ではなく「ZEVの整備を確実におこなえる工場を弊社が積極的に探した」といい、当面のところ、全国20数か所程度までの拡大を視野に入れているようです。
そのほか、急速充電については、ヒョンデ・カスタマー・エクスペリエンス・センター横浜に「ヒョンデ・ファスト・チャージャー」を設置。
最大出力150kWに対応可能ですが、「最大出力の設定や、他ブランドのお客さまにもお使いいただくようにするか、現在社内で検討中です」とのことです。
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ところで、アイオニック5はこれまで何台売れたのでしょうか。
加藤マネージングダイレクターは「5月2日からオンラインで受注を始めて3か月経過し、全体の動きとしては、(販売の)初速が良い」という表現に留め、具体的な受注台数について今回は明らかにしませんでした。
ただし、かなり良い感触を得ていることは確かなようで、デリバリーがしっかりと始まった段階で明確になる販売実績の公表を待ちたいと思います。
第1弾の納車は6月後半から8月にかけて進むものと想定していて「新車の供給についてはとくに問題はありません」と、半導体不足やウクライナ・ロシア情勢などの影響は大きくないとの認識を示しています。
受注顧客のデモグラ(属性)については、グレードは最上級が9割以上で、居住地は関東圏が全体の約半分、残りがそれ以外。
男女比は、男性が98%。年齢層は、30代、40代、50代が均等に多く、また20代や60代もいるという分布です。
オンライン完結販売路線を貫くですが、韓国ヒョンデの出だしは好調で、これからどこまで日本でブランドが浸透するのか、また、販売方法が他メーカーへどのような影響を及ぼすのか、動向を注視していきたいと思います。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
どれだけ宣伝費を使ってるのか分からないが、ディーラーを置かない販売は充電インフラに貢献する気がないインフラタダ乗りの姑息なやり方だ。欧州ブランドもテスラもBYDも充電器設置有りで販売している。