トヨタの最新ミニバン「ノア」スズキでも発売!? ギラ顔化で装備も割安! 新型「ランディ」は狙い目だ

2022年7月28日、スズキは3列シートミニバン「ランディ」をフルモデルチェンジし8月8日より発売します。新型はOEM供給元を従来の日産「セレナ」からトヨタ「ノア」に変更しました。トヨタ版との比較をしてみましょう。

トヨタ 新型「ノア」とは15万円前後の価格差があるが装備の標準化でむしろお得な設定に

 スズキは3列シートミニバン「ランディ」をフルモデルチェンジし、2022年8月8日より発売します。これまでランディといえば日産「セレナ」OEMモデルでしたが、今回からベースをトヨタ 新型「ノア」に切り替わりイメージを一新しています。
 
 スズキ版とトヨタ版の違いはどこにあるのでしょうか。デザインの違いから買い得感の差まで比較します。

新型「ランディ」はOEM元のトヨタ 新型「ノア」と一見同じようなデザインですが、見比べるとグリル面の押し出し感が増しているなど、随所で異なることがわかります[(左)トヨタ 新型「ノア」標準ボディ/(右)スズキ 新型「ランディ」]
新型「ランディ」はOEM元のトヨタ 新型「ノア」と一見同じようなデザインですが、見比べるとグリル面の押し出し感が増しているなど、随所で異なることがわかります[(左)トヨタ 新型「ノア」標準ボディ/(右)スズキ 新型「ランディ」]

 新型ノアは2022年1月にフルモデルチェンジを実施したばかりのニューモデルです。

 4代目となる新型は、骨格部となるプラットフォームを最新型のTNGA GA-Cプラットフォームに刷新。パッケージングを見直し室内空間の広さや使い勝手をさらに向上させ、走行性能も大幅に高めています。

 また先進運転支援機能についても、トヨタの最新仕様をいち早く搭載しました。

 新型ランディは、スズキが資本提携するトヨタで新開発した新型ミニバンを、OEM(Original Equipment Manufacturer:相手先ブランドによる生産)モデルとして調達し、スズキ名で販売するというものになります。

 先代ランディは日産から供給されていたので、名実ともにイメージを一新させたフルモデルチェンジとなります。

 新型ランディには、7人乗り・ハイブリッド「HYBRID G」(2WD/E-Four)と、8人乗り・2リッターガソリン「G」(2WD/4WD)の2タイプを用意します。

 ボディカラーは全5色を用意し、うち「スティールブロンドメタリック」と「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」の2色は受注生産となります。

 消費税込み価格は、HYBRID Gが345万700円/369万7100円、Gが310万6400円/332万7500円となります。

 ベースの新型「ノア」にも同等の仕様を備えたグレード「HYBRID G」(332万円/354万円)「G」(297万円/316万8000円)が設定されています。5色のカラーバリエーションも新型ランディと共通です。

 新型ノアの同グレード同士で比較すると、新型ランディ HYBRID Gは13万700円から15万7100円高、Gは13万6400円から15万9500円高、つまり14万円弱から16万円弱の価格差が生じています。

 しかし新型ランディは割高なクルマという訳ではありません。

 カタログを比較すると、新型ノアとの装備差がみられるのです。

 大きな違いは、新型ノアでメーカーオプションとなる「快適利便パッケージ(Mid)」が、新型ランディでは標準装備されている点にあります。

 ノアのハイブリッド車で17万2700円高、ガソリン車:17万8200円高となるパッケージオプションなので、この差額を考えればそれだけでお得だということになります。

 装備の内訳は「ハンズフリーデュアルパワースライドドア(挟み込み防止機能付)」、「ナノイーX」、「左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リアオートエアコン(リアクーラー+リアヒーター)」、「快適温熱シート(運転席・助手席)」とかなりの充実ぶり。

 ガソリン車についてはさらに「独立型センターコンソールボックス(フロント・リアボックス付/充電用USB端子・Type-C2個付き)」もセットされます(ハイブリッド車には同等機能が標準装備)。

 そのうえE-Four/4WD車には「寒冷地仕様」(「ウィンドウシールドデアイサー」、「PTCヒーター」など)も標準装備されます。

 こちらも、ノアのハイブリッド車で7万5900円高、ガソリン車:7万2600円高となるパッケージオプションです。

 快適利便パッケージ(Mid)と寒冷地仕様のオプション価格を合計すれば、17万2700円から25万800円に達します。

 14万円弱から16万円弱の価格差はここで吸収されるどころか、お得感さえ出てくるというワケです。

 ただし残念ながら新型ランディには、新型ノア HYBRID G/Gに標準装備の8インチHDディスプレイ付「ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)」が装備されておらず、オーディオレス仕様(4スピーカーのみ装着)となっています。

 新型ノア HYBRID G/Gのひとつ下のグレードでは8万5800円のオプションとなるものです。

 スズキの純正アクセサリーカタログをみると、7インチワイド画面の「エントリーワイドナビ」(ケンウッド製/13万130円)の設定があるのみ。

 ノアではさらに大画面10.5インチHDディスプレイ付「ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus」もメーカーオプションで選択できることを考えると、物足りなさを覚えるのも事実です。

 ただし後からカー用品店などでカーナビを取り付けようと考えているのなら、大きな問題はありません。

※ ※ ※

 新型ランディとノアでは、外観上の差も少なくありません。フロントまわりのデザインが異なるのです。

 新型ノアには、HYBRID G/Gの標準ボディのほかに、外観をドレスアップしたエアロボディの設定があります。

 標準ボディのフロントグリルはボディ同色仕上げで随所にメッキを配したデザインなのに対し、エアロボディでは大きなグリルが全面でメッキ化され、アグレッシブな印象が強まります。

 新型ランディはノア標準ボディ仕様のフロントまわりをベースにしながらも、上部のスズキロゴ(Sマーク)周りはボディ同色化。

 いっぽうでグリル面はシルバー仕立てとし、ノアのエアロボディ並みの押し出し感を手に入れています。

 ノア標準ボディのオーナーのなかには「こっちがよかった!」と感じている人もいるかもしれません。

 面構えの違いも、新型ランディを買う大きな理由のひとつとなりそうです。

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