高温車内の「ペットボトル」に注意! 突然「破裂」の恐れも!? さらには「収れん火災」の懸念を!

虫眼鏡の実験覚えてる?「収れん現象」にも注意!

 小学生の頃、理科の授業で虫眼鏡を用いた実験をおこなったことがある人も多いでしょう。虫眼鏡を太陽にかざし、黒い用紙に光を集めて焦がすといった実験です。

 この虫眼鏡による現象は、「収れん現象」と呼ばれ、太陽光をレンズなどの物体を用いて反射・屈折させ、1点に集中することを指しています。

 太陽光が集中した場所は、非常に高温となり、モノが焦げたり、引火したりする可能性があります。

 収れん現象によって起こる火災は、「収れん火災」と呼ばれ、実はこれまでにも実際に発生したケースが報告されています。

 収れん火災について注意喚起している地域は多く見られ、消費者庁では以下のように呼びかけています。

「自動車のガラス面に貼った透明な吸盤、自動車のタイヤホイール、バイクの透明なパーツでも収れん火災が起こっています。

 収れん火災の危険性を十分に認識するとともに、燃えやすい物を放置しないように注意しましょう」

消毒用アルコールを車内に放置すると破裂や引火の危険性がある
消毒用アルコールを車内に放置すると破裂や引火の危険性がある

 消費者庁に寄せられた収れん火災の事例では、2018年に「100 円ショップで購入した吸盤で張り付くタイプのシルバーマークを、車内後方の窓に付けていたら、後部座席シート部分から煙が出て、シートに掛けてあったカバーが少し燃えていた」というものも見られます。
 
 収れん現象は、透明で光を集めやすいものであれば、どんなものでも起こりうる可能性があります。

 ペットボトルはもちろん、吸盤やメガネなど、収れん現象を発生させる可能性があるものは、ダッシュボードなどに放置しないようにしましょう。

※ ※ ※

 2022年は「太平洋高気圧」と「チベット高気圧」のふたつの高気圧により、例年よりも厳しい暑さになることが予想されています。

 サンシェードで直射日光を遮ったり、なるべく日陰にクルマを駐車させたり、車内に日光が集まらないような対策も心がけましょう。

【画像】車内放置のペットボトルが高温に! 2時間放置で水は何度になった?(14枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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