事故の証拠「撮れてない…」なぜ? 夏の「ドラレコ」は熱に注意!? 対策方法はあるのか
車内温度の上昇による電子機器の故障を防ぐには?
では、このような電子機器の故障を防ぐには、どのような対策をおこなうのが良いのでしょうか。
前出の電子機器メーカー担当者は、機器が故障しやすい状況について以下のように説明します。
「ダッシュボードに置くタイプやフロントガラスに貼り付けるタイプの電子機器は、夏になるとすぐ高温になってしまうため、動作保証の範囲内かにかかわらず、一定の温度を越えると故障や劣化に繋がる可能性も高く考えられます」
前述したように、ダッシュボードは車内のなかでも直射日光をあびて、高温になりがちです。
そのため、取り付け位置がダッシュボードやフロントガラスに近くなればなるほど、機器の故障のリスクも高まります。
これは、ETC車載器やドライブレコーダーに限らず、すべての電子機器に共通する問題であり、故障を避けるためには取り付け位置にも注意する必要があります。
例えば、ETC車載器であれば、グローブボックスの中や日陰になるダッシュボードの下部などに取り付けている人も少なくありません。純正オプションなどで選択できるビルトインタイプのETC車載器もダッシュボードの下部に装備される様子が多く見られます。
このように、ETC車載器の場合には、可能な限り直射日光を避けられる場所に電子機器を設置することが根本的な対策のひとつに挙げられます。
一方で、ドライブレコーダーは機能の特性上、日陰に設置することが難しいという側面もあります。
種類によっては、駐車中でも駐車場での当て逃げなどを自動で記録する機能が付いており、布を被せるなどの対策を安易におこなうと、その役目を全うすることができません。
ただ、ドライブレコーダーのメモリーカードには、熱や振動に強い高耐久タイプもラインナップされており、高耐久タイプを使用しておけば、故障のリスクを低減することができ、データを守ることができます。
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