夏の車内必需品「サンシェード」はどう選ぶ? 種類は豊富でも注意すべきコトとは
サンシェードを使用する際の注意点は?
このようにさまざまなタイプがあるサンシェードですが、注意しなければならないことがあります。それは、「サンシェードは走行中の使用が禁止」されているということです。
道路交通法の第55条2項では、以下のように規定されています。
「車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない」
これからわかるように、運転席や助手席のドアウインドウやフロントガラスにサンシェードをつけて走行すると、視界の確保がじゅうぶんではなく、法令違反とみなされる可能性が高いでしょう。
こうした法令違反を避けるために、サンシェードのほかに、紫外線対策としてはガラスにUVカットフィルムを貼るという選択肢もあります。

ただし、前方3面のガラスに限っては、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第195条において「運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分における可視光線の透過率が70%以上のものであること」と定められています。
ちなみに、最近のクルマでは、IR(赤外線)・UV(紫外線)カット効果のある機能性ガラスを標準で採用しているものが増えてきています。こうした機能性ガラスは一見するとほぼ透明ですが、普通のガラスより可視光線透過率が低くなっています。
そのため、機能性ガラスに透過率が基準値ギリギリのフィルムを貼ると、トータルでの透過率が70%を下回る可能性があるので注意が必要です。ガラスに貼った状態で70%以上の透過率を保てなければ車検に通りません。
施工の際にはショップに依頼して、トータルでの透過率が70%を下回らないように計算してもらうとともに、フィルムに気泡やシワが入らないようにすると良いでしょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
























