遭遇する前に知っておきたい「ゲリラ豪雨時のクルマ運転術」 災害級の雨から自分を守るには?
ゲリラ豪雨は、通常の雨とは異なり災害を引き起こす可能性が高くなります。クルマを運転しているときににこのような豪雨に見舞われた際、どのように対処すれば良いのでしょうか。
豪雨時に生じる運転の支障とは
夏の空によく見られる積乱雲は、雷を伴った激しい雨(局地的大雨、ゲリラ豪雨)をもたらすことがあります。
クルマを運転しているときに、このような豪雨に見舞われたらどうすれば良いのでしょうか。
気象庁は、降水量によって雨の表現を定義しています。
おおよそ1時間に30mmから50mmだと「バケツをひっくり返したような」「激しい雨」、50mmから80mmは「滝のように降る」「非常に激しい雨」、80mm以上だと「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる」「猛烈な雨」です。
このような豪雨のとき、クルマの運転にどのような支障が生じるのでしょうか。
まず、道路とタイヤの間に水の膜ができ浮き上がってしまう現象です。
このとき、タイヤは道路に接地していない状態なので、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作が効きづらくなり、空気と水面の抵抗によって減速するのを待つしかありません。
タイヤの回転速度に対して排水能力が追い付いていないのが原因となりやすく、高速走行はもちろんのこと、タイヤの空気圧不足や摩耗状況によっても発生しやすくなります。
また、視界も悪くなります。激しい雨によって昼間でも白く霧がかかったような視界になることは珍しくありません。
JAF(日本自動車連盟)は、40km/hで走行する車両が、前方で停止している車両や歩行者に気付いて停車した際の位置を測定するテストを実施しました。雨量をはじめ、昼夜、灯火類、反射材の有無などさまざまな条件下で検証をしています。
傾向としては、雨量が多いほど視界不良で発見が遅れ、逆にライトや反射材があったほうが、早い段階で停車できたという結果でした。
灯火類も、光が強くてより遠くから視認できるものほど、余裕をもって止まれるという結果でした。
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