遭遇する前に知っておきたい「ゲリラ豪雨時のクルマ運転術」 災害級の雨から自分を守るには?

ゲリラ豪雨への対処法は?

 このように、豪雨によって運転に支障が生じることがありますが、その際のもっとも確実な対処法は運転を中断して安全な場所に停車する、ということです。

 高速道路であればパーキングエリアやサービスエリア、一般道であれば道の駅などの駐車場に退避するのが良いでしょう。これらの施設では、付近の道路状況や気象などの情報を得ることもできます。

 しかし、高速道路などすぐに停車するのが難しい場所では、ひとまず緩やかに減速し安全な場所まで走行を継続します。減速することで水しぶきを少なくして周囲の安全も確保できます。

 高速道路では、道路の状況に応じて制限速度が変わる場合があります。雨で引き下げられているときは、その速度に従って走ります。

「道路冠水表示板」の設置例
「道路冠水表示板」の設置例

 また、車間距離も重要です。降雨時は視界が悪化しますが、車間距離が短いと先行車から舞い上がる水しぶきがフロントガラスにかかりさらに危険です。車間距離を十分に取る必要があります。

 運転時は、さらに安全を確保するためにヘッドライトを点灯させることも有効です。

 明るい時間であっても視界不良となるのであれば、ライトをつけましょう。ヘッドライトやテールランブなどを光らせることで周囲から気付かれやすくなり、追突リスクの低減が期待できます。

 最後に、交差点の立体交差も要注意です。道路や線路などをくぐるアンダーパスに雨水が流れ込み、冠水することがあります。

 クルマは一般的にマフラーが水没すると排気不良となりエンジン出力が低下し、吸気口から水を吸い込むとエンジン内部は水没して停止します。

 冠水した道路の水は濁っていることも多く水深も分かりにくいため、無理な突破を試みるのは避けましょう。

※ ※ ※

 ゲリラ豪雨は、災害を引き起こす可能性があります。安全な所で雨が過ぎ去るのを待つか、予報が出ていたらそもそも運転を控えることも検討しても良いかもしれません。

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