高級な2人乗り新型「エア」発表!? 小型プレミアム「AirEV」って? 尼で世界初公開!

小型プレミアムEV「AirEV」が「G20」オフィシャルカーに決定!

 五菱は2022年6月1日、中国に先立ってインドネシアでAirEVを発表しました。

 これを以て、AirEVはグローバルで展開されることとなります。インドネシア向けモデルは中国で生産されるモデルではなくキットを輸入して現地で組み立てる「CKD方式」を使い、インドネシアの西ジャワ州ブカシ県チカランにある「SGMWモーター・インドネシア」の工場で製造されています。

 このCKD方式を用いて海外で製造するという手法は、今に始まったわけではありません。

 宏光MINIEVも2021年から同様の手法を用いて、リトアニアの自動車会社「ニクロブ(Nikrob)」がリトアニア国内で生産「フリーズ(FreZe)」という名前で販売しています。

 このような手法が用いられるのは、中国が国連欧州経済委員会(UN-ECE)による協定規則(通称:58協定)の締約国ではなく、中国製の自動車が各国の認証基準に適合しないからというのも理由のひとつです。

 ノックダウン生産方式を採用することで、国内向けの登録・販売だけでなく、同じ認証基準を採用する諸外国への輸出も可能となるのです。

インドネシアで発表された「AirEV」
インドネシアで発表された「AirEV」

 AirEVは2022年11月にインドネシアで開催されるG20サミットのオフィシャルカーにも選ばれたことから、世界中から注目を集める機会が今後ますます増えるでしょう。

 中国でも6月初めに発表済みで、2022年下半期に販売を開始。中国では宏光MINIEVを模倣したような後追い車種も多数登場し、超小型・超格安EV市場の競争が激化しています。

 それらのEVとは一線を画し、グローバルでの展開を視野に入れた「ワンランク上」の小型上級EVであるAirEVがどのように受け入れられていくのか、日本への輸入はあるのか、これからの展開が楽しみです。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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