なぜ「世田谷ナンバー」最下位? 図柄版の普及率0.25%…区長「努力しなければ」 新ルールで廃止も?

普及率が低いと廃止!? 区長も頭を悩ませる…図柄入りナンバーの新ルールとは

 世田谷区の図柄入りナンバーの普及率の低さをうけて、区長の保坂展人氏は「広報・告知の努力をもっとしなければいけないんだろうという風に思います」とコメント。

 また、今後の対策については、「これから、図柄入りナンバープレートの活用の仕方、あるいは今後どうするのかを担当所管と一緒に、区民の声も聞きながら考えてまいりたいと思います」と述べました。

 国土交通省は2022年4月より、図柄入りナンバープレートに関する新しい制度を定めました。

 制度については、「地方版図柄入りナンバープレート導入要綱」で確認することができます。

 第4章では「図柄の交付期間と図柄の変更 」についての記載があり、「図柄の交付期間は、交付開始日から原則として5年間とする」とされています。
 
 現在、登録済の図柄入りナンバープレートについては、2023年からの5年間(2028年まで)とされており、「更新判断時に更新基準をいずれも満たさない図柄は、交付期間の満了日をもって交付を終了する」として、“普及率”もしくは“交付件数”の条件を満たさない場合には、登録を廃止するか、図柄を変更することになります。

世田谷区は元々「品川ナンバー」だったがご当地ナンバー制度により「世田谷ナンバー」に変わった
世田谷区は元々「品川ナンバー」だったがご当地ナンバー制度により「世田谷ナンバー」に変わった

「世田谷」の図柄入りナンバープレートの場合では、2028年までに普及率0.8%、または直近1年間で交付件数500件を達成する必要があります。

「世田谷」の図柄入りナンバープレートの交付開始は2018年10月であり、現在4年ほど経過していますが、現状での交付の状況は前述した通り、普及率0.25%、交付件数は699件にとどまっています。

 2028年以降も交付を継続するためには、普及率を向上させる取り組みをおこなっていく必要がありそうです。
 
※ ※ ※

 なお、前出の世田谷区役所担当者は、今後について次のように話しています。

「普及率を上げていくためにも、広報の力をさらに強めて、より多くの人に知ってもらう、認知度をあげることに注力したいです。

 デザインは区民からの募集であるため、今すぐデザインを変更するということは考えていません。

 この機会に世田谷図柄入りナンバーの魅力が多くの人に知れ渡ればいいなと思います」

 このように話しており、「世田谷」の図柄入りナンバープレートがどのような展開を迎えるのか、動向に注目です。

【画像】希望ナンバー「3298」なぜ多い? どの図柄入りが好み? 実際のご当地ナンバーを写真で見る!(29枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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